ちょっと留守にしていました。
家に帰って、テレビをつけたら、カリスマ美容医師を母に持つ女子大生の誘拐事件をやっていました。その華麗?で優雅な暮らしぶりは、まさに東京の「富」の象徴でしょうか。
娘二人が東京にいて、何だかだと用事を作ってくれるので、よく東京に出かけます。時間にすれば、たったの1時間の距離、でもその人口の過密ぶりでいえば、静岡の100倍、いや1000倍でしょうか、東京は全く人で溢れかえった街です。
あまりにも短絡的かもしれませんが、その溢れかえるような人々が、全く生産の手段を持たないで、(米も野菜も作らないで)、地方都市とは比べ物にならないほどの富を所有していることの不思議に驚かされます。そして、東京って、「どこかがおかしいんじゃないか」と思うのです。
超過密都市の富と貧困の構図、そして、延べ面積にしたら、一人の空間は数平方メートルしかないかもしれないあのマンションション群の人工空間の中で、塾だお受験だと勉強を詰め込まれ、テレビやパソコンを相手にバーチャルな体験を積み重ねていく子どもたち。
ふと、わが家のおチビさんたちの未来も不安になります。
何処にでもあるありふれた花ですが、季節にあわせて次々と咲く花々の美しさは、確かな手ごたえで人の心を和ませてくれます。
ルーシー・リーについては、以前ここでもご紹介しましたが、2年ほど前に東京で展覧会が開かれてから人気急上昇、今、東京国立近代美術館工芸館で再び、「ルーシー・リーとハンス・コパー展」が開かれています。
そのルーシー・リー展が、いよいよ今年の暮れ静岡アートギャラリーでも開かれます。
そんなこともあって、娘の友だちの静岡アートギャラリーの学芸員が、陶芸に来て、ルーシー・リーの釉薬や粘土の再現に挑戦しました。日本の陶芸にはない釉薬や焼成方法が、どこまで再現できるか興味津々です。
リーの釉薬については、非常に詳しいレシピが残されています。ちなみに、写真で使用している粘土は、二酸化マンガンを初めとして5種類の金属粉を混ぜたもの、焼成するとこげ茶色になります。