陶芸工房 朝

アトリエ便りです。どうぞよろしく。

さくらだよりー3

2018年03月31日 | 日記・エッセイ・コラム

 今日は満月? 外に出てみたら山の中からとびっきり大きな月が現れるところでした。

   遠くから、花火の上がる音がして・・・、そういえば、今日は静岡祭りなんですネ。駿府公園のあたりから、思いなしかざわめきの声が聞こえてくるような気がします。公園の桜の木の下では、若者たちがお花見の宴を楽しんでいることでしょう。

 満月の  花の宴か 街明かり

 

さて、うちの桜はもう大部散ってしまいましたが、

散った桜が道の隅に積もって、雪景色ならぬ「花景色」を作り出しています。

 

 

花満ちて  おいでおいでの  段飾り

 

 

谷津山への階段 

 

ようやく粘土を触るのに程よい季節になりました。

6月に2つの展覧会を控えて、作品の制作に追われています。  (近況報告まで)


はる・第二弾

2018年03月27日 | 野草

   桜がちらちらと花びらを散らし始めました・・・、花の命は短いのです。

と、思っていったら、花の下の方では、山野草たちが何やらもぞもぞと動き始めていました。

 

 

イカリソウとニリンソウの デュエットです。フキ(ノトウ)は、通奏低音。

 

 

車の下の方で、それを小鳥が聞いています。

 

 

まさしく「 All's   right  with  world! ヨハスベテコトモナシ

 


さくらだよりー2

2018年03月22日 | 日記・エッセイ・コラム

 

  この地に越してきて40年以上になるでしょうか。家を建ててしばらく経った頃、このあたりが風致地区に指定されて、市の公園課か何かが、山の登り口に何本かの桜を植えました。

その桜が、40余年たって、円熟期を迎えたのでしょう、それは見事です。

 

 

今年は、開花寸前に親しい人の訃報があって、あたふたとしている間に満開をむかえました。

朝は朝で、夜は夜で、しっとりとして優雅なこの花を、

私は、ひそかに「うちのさくら」と呼んで、楽しんでいます。 

 

さまざまな事おもひ出す桜かな   芭蕉

 

 


さくらだより

2018年03月17日 | 野草

  よく晴れた穏やかな春の朝です。

九州地方から花の便りが聞こえ始めました。

さて、ここの 桜は  どうかな?

 

 

 

ちょっと離れたところから見ると、

まだ蕾は固いのに、全体がうっすらとピンク色になっているのが判ります。

 

 

近ずいて、よくよく眺めると、   ほら   固い幹から  花が一輪 

 

空青く 花萌えの朝 訃報あり

 

 


春あふれけり!!

2018年03月12日 | 日記・エッセイ・コラム

   そんなに急がなくってもいいのに・・・、ゆっくりと一つずつ出てくれればいいのに・・・。

  そんな私の願いとは裏腹に、春のうららに、我先にと背伸びを始めた植物たちは、今日なんか、もう、やかましい程のにぎにぎしさです。めいめいが勝手にはしゃいでいる、そんな感じです。

 

おとなしくてちょっとはにかみ屋のユキヤナギ、

 

小さな黄色いリボンをちりばめたみたいな  レンギョウ。

 

育ちのいい無垢な少女をおもわせる 姫辛夷(コブシ)。

 

いつもの場所にいつものように陣取っている  バイモ(貝母)ユリ 。

 

お馴染みのクリスマスローズは、もうこんな風に大賑わい。

 

おくるみにくるまれた生まれたての赤ちゃんのような   ヒトリシズカ。

 

   三月になって、気温が上昇し、雨の量が急に増したら、花々が一斉に咲き始めました。三月の五日は啓蟄でした。冬眠していた虫や蟻や蛇や蛙たちも穴から出てくる季節です。うちの水瓶の住人(ヒメダカ)たちも、久しぶりに水面から顔を出しています。もうすぐ、昼夜の時間が等しくなる春分です。

 

咲き満ちてこぼるる花もなかりけり    虚子

 

  喜びも 悲しみも 苦しみも、み~んな飲み込んで、こぼれるような春です。


落椿

2018年03月08日 | 野草

 

                                    椿落ちてきのうの雨をこぼしけり                蕪村


   朝、起きてみると、みどりに色づきはじめた苔の上に、ピンク色の椿の花がぱらぱらと落ちていて、とてもきれいです。それまで枝いっぱいに咲いていた花が、きのうの雨で散ってしまったのです。ちょっと残念なような、でもこれはこれでいいような・・・・、まだ少し冷たい、春先の朝の庭です。

                         近くの木から、鶯の鳴く声がしてきます。今年、初めての鶯です。
 


はるうらら

2018年03月04日 | 日記・エッセイ・コラム

 

枯葉の中から白い小さな花がのぞいています。雪割草です。

シーザーがそれを見ています。

シーザーの故郷は南の国、雪割草の故郷は北の国。

 

 

ヒヨが飛んできてみかんを食べています。

 

リュウキン花も、黄色い花を咲かせました。

 

穏やかな気持ちの良い春の朝です。