陶芸工房 朝

アトリエ便りです。どうぞよろしく。

陶箱

2005年09月29日 | 作品紹介
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陶箱です。
とってのところが、かわいい「家」になっています。
一つだけ置いても存在感があって、楽しい物入れになれば、と思って作りました。焼成はこれからです。



あかり

2005年09月29日 | 作品紹介
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 急に涼しくなって、しみじみと季節の深まりを感じます。そういえば、6時ころになると、もう真っ暗ですね。

 昔、フィンランドに行った時、フィンランドの冬は一日中夜のように真っ暗なので、暖かな部屋でロウソクをつけて夜を楽しむのだ、と聞きました。今年も「あかり」の季節になりました。アート・フェアーに向けて、キャンドルの製作を開始しました。



森林伐採支援隊

2005年09月25日 | 日記・エッセイ・コラム
 谷津山の竹林を伐採する「森林伐採支援隊」に参加してきました。大変のなんのって、重労働で、バテました。
 
 友達から「谷津山の竹を切るボランティア」の誘いを受けた時、「谷津山はうちの山みたいなものだから・・・」と、軽く考えて応募したのですが、いざ集まったメンバーをみると屈強な男性ばかり。公園で竹鋸とヘルメットを支給された時には、「私にできるかしら」と不安になりました。
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 谷津山の竹は、ここ数年の間に異常繁殖して、山をうっそうと覆うほどになっていました。竹の種類は孟宗竹で、この竹は密集すると上に上に広がって繁殖する性質があるのだそうです。

 作業現場は、山頂付近の急な斜面、高さは20メートル、直径20センチもある巨竹が,天を突く勢いで繁茂しています。それらを一本ずつ切り倒し、穂だ木を落として、3メートルに切りそろえ、積み上げる、それが仕事です。
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 支援隊の多くは、森林伐採ボランティアNPOのメンバーで、手際よく仕事を進めていきます。鋸もうまく使えない私は、結局鋏で穂だ木を切る仕事をやらせてもらいましたが、久々に大汗をかきました。

 仕事が終わって家に帰ってビールを飲みながら、「こんなに大きくする前に、竹の子で食べてしまえば一石二鳥なのに・・・・」と、思いました。


作品紹介

2005年09月23日 | 作品紹介
000008_052 灰釉水指 
 久々にSさんの作品です。高山灰を使った釉薬を、たっぷり掛けて鞘にいれて強還元で焼成しました。Sさんはここのところ立て続けに水指を作っています。これは、その三つ目の作品。なかなかりっぱな水指です。茶道具が揃ったところで「お茶会」をしてくれることになっているのですが、いつになるでしょうか。

000008_053焼きしめ花生
 轆轤にこだわっていたTさんが、久々に手びねりで成型した花生です。轆轤は、シンメトリーの美しい円を描きますが、どうしても定型から抜け出せません。この作品は、あえて轆轤を使わなかったことで成功しています。なかなか出すことのできない、「緋色」が、とてもきれいに出た貴重な一品です。
   
 いいものが出来上がると本当に「ほっ」とします。
 




苦戦中です

2005年09月21日 | 日記・エッセイ・コラム
 なかなか思うような色が出せません。困りました。どうやったらいいのか、苦戦中です。

 一口に「焼きもの」と言っても、そのバリエーションは無限です。
先ず土の選び方があります。どんなものをどんな風に作りたいかによって、使う粘土が違います。私も八種類くらい使い分けています。粘土を決めたら、作りたいものに成型するわけですが、これも思うようには行きません。普通、轆轤が上手にひけるようになるまでに、二・三年はかかります。
 さて、形ができたら、乾燥させて、素焼きをして釉薬をつけます。どう仕上げたいかによって、いろいろに釉薬を調合するのですが、これが一番難しい。なかなか思い通りには行きません。
そして最後に、1250度で本焼成。二昼夜置いて、さて、窯をあけてみたら・・・・・!

 そんなふうにして失敗をくりかえしながらの、毎日です。あるのは実践のみ。さぁ、がんばらなくっちゃ。
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 ムラサキシキブがむらさき色になりました。気温のせいなのでしょうか、自然の不思議を感じます。



敬老の日

2005年09月19日 | 日記・エッセイ・コラム
 敬老の日だというので、ラジオは朝から敬老特集。
「認知症」についての放送を聞きながら、窯詰め。

考えてみたら、私の身内にはもう、だあれも高齢者がいない。認知症だって何だって、生きていてくれるほうがいいに決まっている、って思いながら手仕事。

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釉薬つけと窯入れは、ほんと、疲れる。今回の窯はマンガン釉。私には珍しく1260度の高温酸化焼成。
庭、いっぱいの、しゅうかいどうの花。






ルーシー展

2005年09月18日 | 日記・エッセイ・コラム
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 東京に行ってきました。 今回は、「住まい作り研究所」のMさんの主催するバス研修ツアーに便乗しての東京行きでした。お台場や汐留め付近の超高層ビル群・立体交差のハイウエイ等、バスから見るとまるで未来都市を走っているみたい、それにしても、東京は、でかくなりすぎたと、思いませんか?

 タイミングよくルーシー・リー展が始まっていたので、それを見てきました。作品は全部で60点あまり、そののほとんどが、1950年代から1990年の間に作られたものでしたが、無駄のないモダンな形と、シックなマット釉がとても新鮮でした。
大きさと言い、色合いといい、轆轤の感触といい、いわば女性の等身大という感じで、真似ればすぐでも真似できそうに見えるのですが、これを作り出すまでに彼女がどんなに長い時間を費やしたか、作り手でもある私にはよく分かる気がしました。何だか、急に作りたい気持ちがわいてきました。

 


ART FESTA

2005年09月15日 | 日記・エッセイ・コラム
000008_038 ART FESTA 2005 IN MAY ONE
浜松駅の駅ビル「メイ ・ ワン」で、秋のアートフェスティバルが行われます。
日時は、10月.14.15.16( 金土日)日の三日間です。
日本平のアートフェスティバルと同じような催しで、これに出店することになりました。浜松は、ちょっと遠いけれど、思い切って、挑戦です。

  ただいま、そのための作品準備中。
  乞う ご期待!



藤袴

2005年09月13日 | 野草
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000008_036  秋の野に咲きたる花を 指折りかき数ふれば 七種の花 万葉集 巻八1537
秋の七草と言われるのは、萩 尾花 葛 撫子 女郎花 藤袴 桔梗。
特に意識して植えたわけでもないのに、いつの間にか、わが家の庭には、秋の七草がそろって咲くようになった。
今年は、手入れをしなかったのでできはあまりよくないのだが、フジバカマばかりは別格で、高さが2メートルにもなった。これは、去年静岡科学館の館長に頂いたもので、園芸種と違って「これこそ正真正銘の純正フジバカマだ」という触れ込みでやってきたものだ。台風で一度は倒れそうになったが、立ち直って白い花をつけた。 正直言って、大きいばかりであまり「美しい」ものではないガ、万葉人が愛でたのは、多分この花だったのだろう。花は地味だが、香りがかぐわしい。


MnO2

2005年09月11日 | 日記・エッセイ・コラム
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MnO2 ・二酸化マンガン。
二酸化マンガンは、黒褐色の粉末状の鉱物です。
日本の焼きものでも、これを透明な釉薬に溶かして釉薬として使います。「黒天目」はその仲間です。
この二酸化マンガンをドロドロに溶かして、そのまま生地の上からぬって、濃いコーヒー色の焼き物に仕上げる、それがルーシー・リーのやり方です。これがどんな風に焼きあがるか、試してみました。写真は、二酸化マンガンを塗ったカップです。どうなるかな? 楽しみでもあり、不安でもあり・・・というところです。


ルーシー・リーの世界

2005年09月06日 | 作品紹介
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イギリスの女性陶芸家ルーシー・リー(1902~1995)の作品は、日本でも以前、紹介されたことがあり、すでにご存知の方も多いでしょう。ヨーロッパというと、磁器の白い器を想像しますが、彼女の作品は、どちらかという日本の古典的な焼きものの感じと似ています。それというのも、彼女のよく使う、直線の「掻き落とし」という技法が、日本でも古くから使われ、親しまれてきたものだからでしょう。 
 私も真似て、シンプルでモダンな、リーの世界を再現してみました。(未焼成)

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秋の花

2005年09月04日 | インポート
 九月になって、いっきに秋の気配。
000008_020 蝉の声も、ツクツクボウシにかわりました。夜は、虫の音しきりです。庭には、ホトトギス 萩 オミナエシ等 秋の花が咲き始めました。もう山の桜は、葉を落としています。