熱帯雨林とは、
大型台風の影響で突然土砂降りの大雨が降ったり止んだり・・・、照ったり曇ったり・・・、そんな天気が数日続いたせいで、日照り続きにあえいでいた植物たちが急に勢いを増した。特に熱帯性の植物(ゴムの木とバナナの木)は我が意を得たりとばかりの異常なほどの成長ぶりだ。
そんな中に一輪の夕顔がさいた。
花冠五裂した白い花びらはまるで天女が舞い降りてきたようだ。
夕暮れのひとときうっとりとその白い羽衣に見とれてしまった。
夕顔の天女のごとく降りにけり
夕顔に水仕もすみてたたずめり 杉田久女
夕顔のひらきかかりて襞のごとく 杉田久女
連日の酷暑、木も草も人も動物も暑さの中であえいでいるような毎日です。なかなか元気がでません。
今年も、クーラーのないアトリエで秋の展覧会のためのオブジェ作りに悪戦苦闘しています。それにしても今年の夏は異常です。窓を開け放って仕事ができるのは早朝の4時から8時頃まで、日中は休んで、日の陰る夕方の5時頃からが夜の仕事。おかしなライフスタイルにはまっています。
毎年、8月のひと月をかけて作品を製作し、9月に乾燥させて10月までに焼成、11月の展覧会に間に合わせる・・そんなスケジュールを繰り返してきました。オブジェの大きさは、高さ70センチ・幅40センチ・重さが20キロほど。粘土の具合もあって一日に積める高さは数センチから10センチどまり。根気のいるかなりしんどい仕事です。それでもその無心の時間が心地よく、作品作りを続けてきました。
聖跡から(2022年)
さあ、今年も頑張らなくっちゃ?