バンビ・わーるど

プラダー・ウィリー症候群の息子「バンビ」を愛し、その成長を見守る母・suzuのつれづれ日記(&ときどき猫だより)

ペアレント・トレーニング

2007年10月01日 | 障害児の親
企画盛り沢山な9月だったけど、忙しさの極め付けは”幼児グループの学習会で私がプレゼン?をすることになって、その準備に追われていた”ということに尽きるかも。

幼児グループでは月に一度だったかふた月に一度だったか母親学習会があって、講師の先生が来たり、内部で先生がテーマを用意したりして勉強する機会がある。
で、”取り上げてほしいテーマ”のアンケートに 私は1年くらい前からしつこくペアトレ(ペアレント・トレーニング)と書いてきたんだけど、そしたら学習会担当の先生から「私達もまだ不勉強なので、suzuさんやってください。」と言われてしまった。それが今年の春の話。

”何でそうなるのー? こっちは素人なんですけど...。”と思ったけど、断らなかったのは もちろんペアトレってほんとにいいと思うし、みんなにも知ってほしいという気持ちがあったからだけど、あわよくば”これをきっかけに幼児グループで取り組んでもらえないかなぁ”という下心ゆえ。

でも、いざバンビの幼稚園が始まったら忙しくて本を読むどころじゃなく、”夏休み中に勉強しますから”ってことにして、秋まで延ばしてもらっていた。
だからバンビの検査入院の時も本を持ち歩いたりしてたんだけど、でも私はギリギリにならないとエンジンかからないタイプなので、この2週間くらい追い込みになって辛かったー。

ちなみに「ペアレント・トレーニング」とは、”適切な子育ての方法を親が身につけるための訓練”のこと。
単なる”親のあり方”みたいな精神論ではなく、行動変容理論に基づいたプログラムで っていうと難しく聞こえるけど、要は”しつけのためのテクニック”(そんな簡単にまとめていいのか?)

私がペアトレのことを知ったのは、そもそもは竹の子の会(親の会)の会報の中に大学病院の先生の寄稿があって、そこでペアトレの本が紹介されていたのがきっかけ。”ADHDのためのというタイトルになってるけど、PWSでも使えるから勉強されることをお勧めします”って書いてあったので興味を覚えたのが最初。

読んで学べるADHDのペアレントトレーニング―むずかしい子にやさしい子育て
シンシア ウィッタム,Cynthia Whitham,上林 靖子,藤井 和子,北 道子,中田 洋二郎,井澗 知美
明石書店

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AD/HD児へのペアレント・トレーニングガイドブック―家庭と医療機関・学校をつなぐ架け橋
岩坂 英巳,井澗 知美,中田 洋二郎
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調度バンビに自我が芽生え、いろいろ反抗するようになってきて、イタズラ大魔王ぶりになかなか手を焼かされていたこともあって、早速本を購入。少しずつ読み始めていたものの、忙しさのあまり実践には至らず。

でもその後 今年2月の竹の子の会のシンポジウムで、実際に養護学校でPWSの生徒にペアトレを試みておられる先生の講演会を聞く機会があって、やっぱりこれは絶対やりたいと思った。

で、その頃からペアトレを実践するように少し意識しだしたんだけど、そうしたらバンビが変わってきた気がする。
まず、それまで私への愛着が薄かったバンビが、”ママ大好き”になった。(自分で言うのは照れるが。)
私の対応によってバンビに指示が通りやすくなることがわかって、つまり言うことをよく聞いてくれるようになって、子育てが楽になったいうカンジ。

バンビも最近少しずつ”かんしゃく”というんじゃなく、まぁ激しい”ぐずり”を見せるようになってきたけど、それにも概ね冷静に対応できてる気がする。
(そりゃー、時にはこっちも”ぶちっ”とキレたりすることはありますが)

そんな実体験も織り交ぜながら、資料14ページを用意して(もちろんほとんど本のサマリー)20人以上のママ達の前でしゃべること1時間。
ペアトレっていう親のためのプログラムがあって、このテクニックを使いこなすとこんな効果があって という紹介版(だからプレゼン)に過ぎない内容だけど。

終わってからのフリートークでは みんなの「子どもにしてほしいこと・してほしくないこと」を挙げてもらったけど、”あー、そういえば子どものこと叱ってばかりで、ぜんぜんほめてないなぁ。”という声 続出。
具体的なトラブルを例に話していると、他のママから「そこでほめれば良かったんじゃない?」という声が上がったりして”成程、そうかも”と気づくことも多く...
やっぱり個人でやるよりグループセッションで実行して、ピア(仲間)・サポートとかピア・カウンセリングの効果を得るとより一層有効だなぁ と改めて痛感。
先生も興味を持ってくれたようなので、次回は是非”実際やってみたらどうだった”という話をみんなでしてみたいなぁと思ったり。

とにかく、今回準備は大変だったけどそれなりの達成感みたいなのはあったかも。これをきっかけに何かが動き始めればいいなと思う。

というわけで、ペアトレは今後PWSの親の集まりでも(別に親の会っていう組織にはあまりこだわらなくても良し)勉強していきたいテーマだと個人的には思ってますが、皆さんどーでしょう?

あ、そうそう。本に書いてあった印象的な一文
「子どもの性格を変えることは難しいけれど、親の行動は変えられる」
そして、これは私のわずかな経験から思うことだけど 「親が変われば、子供も変わる」

そうは言ってもね、”親の対応で子どもが変わるほど PWSは甘くないわよ。”って声も聞こえてきそうですが...
まぁ、それはそれでいいし、別にやってみて何も損はないと思うので。
ちなみに 大人になってからでも、まったく手遅れではないらしいですよ。だっていくつになっても人間って人からほめられたら嬉しいものだしね。

メールはこちらまで → bambi-suzu@mail.goo.ne.jp
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どうなる?パパ企画

2007年10月01日 | 障害児の親
3連休の最後の日にみんなでテニス&飲み会。
今回は最多の6家族が参加して、近所のテニスコートでまずは2時間汗を流し、一度解散して各自スタンバイ。
2時間後、うちのマンションのゲストルームで乾杯!ということになった。
大人12人、子どもはきょうだいも入れて9人、いくらゲストルームとはいえそんなに入るのかー?って心配したけど、いざやってみたら特に問題なく大いに盛り上がって楽しかった。

 食べてまーす!

幼児グループのパパ同士も最近ではすっかり気の合う仲間になってきて、時々メールで連絡取り合ってはパパだけの飲み会などを楽しんでる様子。

そこから今回”パパ達の企画・主催でBBQに行こう!”という話になったらしく、下見に行ったりとすっかり盛り上がっているんだけど...
そこはやっぱりパパ達に100%お任せってわけにはいかず、ママ達もパパの顔を立てつつ、裏で連絡取り合ったりしてさり気なくフォロー。
でも大人数に声をかけてそれを取りまとめてBBQに行くって、やっぱりいろいろクリアしなければいけない課題も多く、費用面とか根本的なところでハードルがあって、今回参加メンバーで一度話し合って調整しようということに。
それぞれお酒も入ってるので 結構激論になってしまったけど...。

でも、そうやっていろいろ意見が言い合える関係になってきたってことは良いことだと思う。
パパもママもみんな”子どもたちのために”っていうその一心で熱心に考えたり行動したりしてるんだもんね。(まぁちょっとは自分達も楽しもうって気持ちはもちろんあるけど。)
年齢も、障害の有無やそのタイプもいろいろだけど、こうやって同じ地域に住んでる子ども達の親が協力し合える関係になれるのって心強い。

別に最初からパパを巻き込もうと考えてたわけじゃなく、たまたま気の合うママ達の相方が仕事の業界が同じだったり、何となく飲んだり遊んだりの志向(嗜好?)が同じだったりして少しずつ話をするようになってきて。
そこに幼児グループの先生方が意図的に父親を保育参観とか運動会、父親学習会で巻き込んでいくようなことはもちろんあったんだけど、そうやってここまで来るのに調度2年くらいかかったかなぁ。

というわけで10月末のパパ企画、どーなることやら? 裏でフォローするママ達にとってはちょっと大変だけど、とっても楽しみでもあるんだよねー。

メールはこちらまで → bambi-suzu@mail.goo.ne.jp
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