バンビ・わーるど

プラダー・ウィリー症候群の息子「バンビ」を愛し、その成長を見守る母・suzuのつれづれ日記(&ときどき猫だより)

最適な環境の良し悪し

2014年02月28日 | 障害児の親
就学について立て続けに書いてますが...

知り合いの6年生の子が、紆余曲折の末 A校の支援学級に決まったんだけど
区の学務課に「定員の関係で入学できる人数が少ないので、学区外だと無理。」と言われて
でも、どーしても入れたいから学区に引っ越すことにした と、ママから聞いてビックリ。

まぁ、そこに至るまで小学校入学の時点からいろんな経緯があることは知ってたし
それに、前から思い込んだら一筋なところのあるママだとは感じてたけど
そこまでするんだー って。


もっとも 昔から”孟母三遷”っていうくらいで(また故事成語かい
中国の孟子のお母さんは、息子により良い環境を求めて三度引っ越した って話なんだけど
親が子どもに良い環境を与えたい っていうのは誰でも思うことで
だから それ自体はわかるし、いいと思う。

でも気になったのは そのママが
「B校は暗くて(物理的に明るくないって意味)うちの子苦手だし、トイレも和式じゃできないし
 乱暴な子がいるからそれもイヤだったし...」って、まぁ他にもいくつかそういう言い方をしていたこと。
それに比べてA校はいい ってことなんだろうけどね。

別にね、うちはバンビをB校に行かせられたらと思ってるのに否定されたから不快 ってことじゃなく
(感じ方・もののとらえ方は人それぞれだと思ってるから そこは気にしてないし)
何だろう?
子どもの苦手なこと、嫌いなことを ことごとく排除しようとしていく姿勢に疑問を覚える というか...。


難しいとこなんだけどね。
そうしてやりたい親心もわかるし。

でもさー、いつまでも親がそうやって環境整えてあげられるわけじゃないじゃない?
普通に考えたら、いつかは親から離れて生きていく日が来るわけだから。

その時までに 苦手なことや嫌いなこと、つまりその子が生きていくのに支障になる課題を
少しでも減らしておいてやらないと、後で大変 ってなことになりそうな気がするんだけどなぁ。
どうなんだろ?

ってか、苦手なことや嫌いなことはしなくて済む生活を与え続けると
いざ それでもやらなくちゃいけないって時に、困るのは本人なのでは? と思うんだよね。


例えば、和式トイレじゃ用が足せない って、ほんとに切羽詰って和式しかないって時 どーするんだろう?
小さい時から練習させればできるようになると思うんだけどなー。
それって、障害の種類とか重さとかあんまり関係ないと思うけど。(身体的に無理な場合は別として)
おチビの時の粗相なんて何てことないけど、中学生で和式でできずにお漏らし ってヤバいでしょ。

まぁ、それは些末な例だけど、一時が万事そういうことで
人間生きてたら 苦手だろうが、嫌いだろうが、やりたくなかろうがやらなきゃならないことってあるわけで
それは障害者だって 同じなんじゃないかと思うんだけどね。


できないことでも繰り返してくうちにできるようになることもあるし
苦手なことに立ち向かうから克服できることもあるし
失敗の中から学んで、身についていくこともある。

大事なのは そうやって立ち向かう気持ちを育てることなんじゃなかろうか。

まぁそれって結構大変で、悪しき要因を取り除いて最適な環境を整えてあげる方が
実は親としては余程簡単で楽だと思う。
でも、それじゃ本人に何も身に付かないじゃん。

かと言って、本人にただ試練を与えればいいって話でもなく、過酷な状況に置き続ければ心身ともに潰れてしまいかねない。
だからその辺のバランスが大事というか、難しいんだけど。
うーん...。


バンビは今のところ あんまりこれがイヤとか、苦手とか自分で言うことないし
てか、今考えてもそーいうのあんまり思いつかないんだけど...(私が忘れてるだけ?

例えそういうのがあったとしても、私がそれを排除するんじゃなくて
じゃあどうしたらいいかを一緒に考えていきたいなぁ と思う。
いつまでもママがバンビの見方で、一生ママがバンビを守れるわけじゃない から。
自分で何とかする手立てを身につけさせてやりたい。
自分で何とかしようと思う人に育てたい。
私はそう思ってるんだよね。

メールはこちらまで → yakkoxhs@gmail.com

迷う理由

2014年02月28日 | 就学に向けて
中学進学のために6年生の6月くらいになったらまた就学相談を受けることになるんだけど
今のバンビの学力では、たぶん「支援学校判定」になるだろうと思われるんだよね。

でも、私としては できれば特別支援学級に進学させてやりたくて
だから迷うんだよなぁ...。


支援学校の中等部は、私も小学校の見学やら体験やらの時にも寄ったことがあるし
去年も一度見学してるし、支援学校には支援学校の良さがあるのはわかってる。
学力的にはバンビにもペースが合ってると思うし。

だけど、何て言うのかなー。すっごく”人が好きな子”だからねー。
人との関わりの中で伸びていくところがたくさんあると思うから。
実際、小学校でもバンビはずっと”おマメ”だけど(地方によっては”お味噌”っていうの?)
でも”おマメ”なりに成長してる部分たくさんあって
支援学級に入れて良かったと今思ってるしね。

その点、支援学校はそもそも人との関わりが難しいお子さんが多いように見受けられるので
バンビにはどうかなー? と思ってしまって...。


一方、支援学級の方はうちからいちばん近いB校でも、バンビの足で歩くとたぶん30分弱はかかる。
次に近いA校もルートを選べば同じくらいかなぁ。
どっちも少し遠いことがまずネック。
中学はもう登校班もないし、一人で通うからなぁ。
途中でバスとかお店とか バンビの好きなものに誘惑される?可能性もあるし...。

その点、支援学校だとスクールバスあるからいいんだけどね。


で、この支援級のA校とB校が 前にも書いたように全然雰囲気が違う。
と言っても、私はまだA校は実際に見学したことがなくて、B校も一度しか見てないし
人から聞いた話だけで判断するのはよくないけど。

B校は毎朝トレーニングをしているらしく(強制ではないようだけどほぼ全員参加)
そうすると 始業の1時間以上前に家を出発しなくちゃならない。
毎朝7時前に出てトレーニングしてから授業って、バンビの身が持つのか...?

一方のA校にはそういう習慣はナシ。
でも、肥満防止を考えたら 身体を動かす機会が多いことは良いことでもあるんだけど。
うーん...。

学力的にも、今のところB校は小学校も支援学級から進学してきた子が多いけど
A校は普通級で6年間頑張って中学から という子が多いようで
当然 レベルに違いは出てきている様子。

うちのクラスの卒業生で、やっぱり支援学校判定だった子が
B校の学区なのに受け入れ断られて、A校に入ったって実績?あるしなー。
バンビもたぶんお呼びじゃない ってカンジなんだろう。

まぁ、私も 受け入れてくれる気がないところに無理して入れようとは思わないから
B校でも構わないかと思ってるけど。


でもねー ”鶏口となるも牛後となるなかれ”って言葉があって(故事成語かな?)
まぁ、大きな集団のおマメでいるより、小さな集団の頭になる方が良い って意味ね。
確かに、その方が人は成長するのかもなぁ と思ったり。

実際、プラちゃんで 中学校から支援学校に進んで
他の子のお世話したりしてリーダーシップ発揮してる子もいるって聞いてるし。
バンビは どうなんだろう? って思ってしまう。

でも、支援学級の生徒達が仲間同士で楽しそうにしてるのを見聞きすると
(ミニバスケのクラブにも来てるので)
そういう青春みたいなの バンビにも味あわせてあげたい って思うし。
また ぐるぐるぐるぐる 迷いのループにはまるカンジ。


まぁ、まだ時間はあるから、いろいろ見学してゆっくり考えようと思ってはいるけど。
何より 本人の意志がどうなのかも大事だしね。
小学校の時は まだ本人に明確な意志が感じられなかったから親が決めたけど
今度はもう本人なりの想いもあるだろうから、それを尊重してあげたいし。

メールはこちらまで → yakkoxhs@gmail.com