バンビ・わーるど

プラダー・ウィリー症候群の息子「バンビ」を愛し、その成長を見守る母・suzuのつれづれ日記(&ときどき猫だより)

塾探し② アセスメント

2014年06月11日 | 教育関係
さて、その塾・Aですが 事前にヒアリングシートが送られてきて、バンビの状況を詳しく伝えた上でのアセスメントとなりました。

臨床心理士・言語聴覚士でもある大学の先生が 2日に分けて行った検査は以下のとおり。
①ベンダー・ゲシタルト・テスト
②描画テスト
③KABC-Ⅱ 認知検査・習得検査
④LDI(LD判断のための調査票) ※学校の先生に依頼して記入してもらった結果を判定

①はサンプルの図形を見て、それを模写するというテスト。視覚運動の状況を見るものらしい。
②はHTTPテストと言って、家・木・人(男性)・人(女性)を描く。
③は内容が多岐に渡るんだけど、項目で言うと 認知-継次・同時・計画・学習、習得-語彙・読み・書き・算数
④は聞く・話す・読む・書く・計算する・推論する・行動・社会性 (中学生以上は英語と数学も)

まぁ、これだけ盛り沢山だと あの金額もやむなしかな... という気がしないでもない。


で... 最初からわかってたことではあるけど まー、できない、できない。
中には横で見ていた私でも難しいと思うような設問もあったから無理ないんだけど
それにしても...。

結果は MR(Mental Retardation)精神発達遅滞。
この言葉重いなぁ... でも、これが現実。

でもね、まず先生は誉めてくれた。
バンビにこれだけ重いハンデがありながら、よくここまでに育てたと保護者に敬意を表する って。
肥満にもならず、行動面・社会性が安定しているのは立派だと。
そして、バンビ自身も テストはかなり負担だったと思われるのに
辛抱強く最後までこなしていたことは素晴らしい と。

その上で、バンビの何が特に弱くて、何が強みなのかを教えてもらった。

例えば、私はいままでバンビは”見えてない”んだと思っていたけどそうではなく
画像をとらえることはできているんだけど、それを表出することが苦手なんだそうだ。
形を見てそれを模写するという作業は バンビにとっては非常に困難なことで
そういう器質的な障害を抱えながら漢字を書いたりしているのはまさに本人の努力の賜物なんだと。

アセスメントのフィードバックを受けたからといって すぐに何かが変わるわけではない。

でも、いままで”なんでできないの?”って思ってイライラしてしまうことが多かったけど
それはもうそういう脳なんだから仕方のないことで、むしろこんなに頑張ってることが素晴らしいんだ と
そう思えるようになった。
そういう意味では強みと弱みを知ることは大事なんだなぁ と思う。

重いハンデを抱えながらも、これまでの学習や経験を積み上げながら
バンビの能力は少しずつだけどちゃんと伸びていると思うと
親としてもいままで頑張ってきたことが報われるような気がする。
それに何より、真面目で辛抱強く意欲的に頑張る子に育っていて
そういう良いところを認めてやって伸ばしてやろうという 新たな気持ちにつながる。

その点からも 今回このアセスメントを受けて良かったと思った。


というわけで この塾は7月開校なんだけど、バンビは手術の件があるので
いちおう2学期から入れてもらうことで話を進めている。
塾としては小学生までが対象ということなので、あと1年半ということになるけど
こういう子達は一生のフォローが必要 という考えが学校側にあるので
中学生になってからも お世話になることができそうでありがたい。

良い方に進むといいな。

メールはこちらまで → yakkoxhs@gmail.com

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