バンビ・わーるど

プラダー・ウィリー症候群の息子「バンビ」を愛し、その成長を見守る母・suzuのつれづれ日記(&ときどき猫だより)

子育ては戦いだ

2013年11月11日 | 障害児の親
正直、これを書いちゃうのはどうかなー と思うところもあるのだけど...

小さい頃は大人しくてかわいいPWSのおチビ達も
まぁ、小学生くらいにもなれば自我も目覚め、大なり小なりいろんなことやらかすわけで。
(それは別にPWSに限らず、健常児であったりするんだろうけどね。)

同じPWSだから似通っているところもあるけど
そこはやっぱりそれぞれの親から受け継いだ、PWS以外の遺伝的要素もあるし
家庭やら幼稚園・保育園、学校と 環境から後付けで培ったものもあって
もちろん、個性はそれぞれ。

だから「PWSあるある話」も、これくらいの年齢になってくるとかなり程度の差があったりもするんだよね。
比較的穏やかに過ごせてる子もいれば、なかなか大変なことになってるお子さんもいる。


半日一緒にいて、あるいは話を聞いていて
”うーん、これは親次第なところあるんじゃない?” って思うこともあれば
”これはもう親がどうにか って限度超えてるかも...”ってこともあったりして。

難しいです。


基本、この子達はこだわりが強くて、頑固で、しつこくて
まぁ、なかなか難しい、扱いがやっかいなところがあるんだよね。
(もちろん、いいところもたくさんあるけど。)

親はそれぞれ そういう行動の問題に悩まされて
自分の子育てはこれでいいのか? と考えたり、自分のせいでこの子はこうなっているのか? と苦しんだり。

そうやって一生懸命子どもと向き合おうとしているんだけど
子どものやらかすことが 理解や想像の範疇を超えてたりして
正直どうしていいかわからなくなることって誰にでもあると思う。

まぁ、そういう理解や想像の範囲を超えることをしでかすのが「知的障害」ってことなんだろうけど。

どうも、バンビみたいにおツムがさっぱりの子は ぼーっとしているせいかそれ程大それたことはしないようなんだけど
なまじ知的にレベルが高い子の方が、行動の問題とか対人関係のトラブルとかがありがちなのかもしれない。
(それは ちょっと前にも書いたけど、”見た目と中身のギャップ”によるストレス が関係しているのかも...。)

どっちもツラいけどねー。


でもたぶんね、この子達の問題行動には 彼らなりの理由なり原因なりがあるんだと思う。
そもそも、彼らは食べたいのに食べてはいけないという常に抑圧された状態にあるわけだから
それだけでも相当なストレスを抱えて生きているわけだしね。

ただ、その”彼らなりの理由なり原因”が、私達多くの人間の常識の範囲では理解できないところにあるから
難しいんだろうね。


こういう子を育てていくにあたって、親は一体どうしたらいいんだろう?

まずは、親自身がストレスでつぶれないようにしないといけないよね。
だから、別に親の会でなくても、地元のママ友とかでいいんだけど
横のつながりを持とう。
胸のモヤモヤを、溜まっている愚痴を 吐き出せる人を、家族以外に持った方が絶対楽だよ。
たまにはランチとか女子会とかやって、心のデトックスをしないと。

そして、外に出よう。
行動の問題があると、引きこもりがちになってしまう話もたまに聞くけど
外に出て、いろんな体験をさせて、いろんな人と触れ合いをさせよう。
社会に参加することは、前にも書いたけど、親も子もいろんな気づきを得られる。
例えば、子どもを外(デイサービスとか移動支援とか)に出して
自分はレスパイト(小休止)するんでもいい。
その間に子どもは親と離れて社会体験を積んでいけるしね。

あとは、専門家の力を借りよう。
これはSARAママさんが他のママさんにアドバイスしていたことのパクリだけど
子どもを心理の先生に診てもらって、その先生に話を聞いてもらうっていうのも1つの対処法になる。

私自身も、ブログにも何度か書いてるけど 信頼できるSTの先生に
言語療法とは関係ないことまでいろいろ聞いてもらって アドバイスもらったり
自分の考えがまとまったり、自分に自信を取り戻したりできて、救われているんだよね。


小さい子のママ達を見ていて思うんだけど...
やっぱり、最初が肝心なんだよね。

食生活だって、今は太ってないからって 味や量に無頓着にしていると
それを途中で変えるのは本当に難しいから...
(うちも最近、その辺で少し手こずり始めてるかもなぁ。)

あと、おチビの頃から指示が入らない子はほんとにずっと入らなくて、後で苦労することになると思う。
私は自分が年長者なこともあるから、よその子でも叱るけど
叱られてちゃんと聞ける子と聞けない子がいて
聞けない子はやっぱりずっと他人の言うことなんてお構いなしな傾向がある。
そこら辺は親(の接し方)が変わらないと難しいのかなぁ という気がする。

ダメなことはどれだけ泣こうがわめこうが、絶対ダメなんだということは思い知らせておくべき。
(体罰とか虐待ではなくね。)
子どもに振り回されちゃいかんのよ。
その辺は「ペアレント・トレーニング」とか親も勉強しないとね。
叱ってばっかりもダメで、いいところはちゃんと認めて誉めてあげないと。


子育ては ある意味戦いだと私は思う。
子どもとの、或は自分自身との。

切磋琢磨して、知恵を絞って、あの手この手を考えて
合法的に?使えるもの(人)なら何でも使って...。

ぼんやりしてたらダメよ。
楽な方に逃げてもダメ。
でも、やり過ぎもダメ。

そうやって加減しながら、子どもを真っ当に育てるって
すごく難しいんだけどねー。

メールはこちらまで → bambi-suzu@mail.goo.ne.jp

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