Netflix で映画「正体」が配信されていたので見てみました。
4話構成で作られたドラマ版もNetflixで配信されていたので、こっちは先に見てました。
ドラマと映画は長さも違うので当然色々違いがありました。
そうなると違っている部分は原作ではどうなっていたのか気になります。
原作読んでみました。
全体的にはドラマ版の方が原作に近い。1時間ドラマ4話だから、長い分多分そうなるかな。
セリフの部分なんて、原作と全く同じというところもたくさんありました。
ただ、ドラマ・映画版とも原作と決定的に違うところがありましたが、これはネタバレになるので書けない。
原作、ドラマ、映画、どれも良かったなあ。
追われる身で人助けなんてしてる場合じゃないのに、放っておけない主人公の優しさが切ないです。
特にアメリカのドラマ「逃亡者」を見ていた私と同世代の人は、主人公「鏑木慶一」と「リチャード・キンブル」が重なったんじゃないかなー。
逃亡犯を追いかける刑事を見ながら、ついついあいかわらずしつこいねジェラード警部、なんて言いたくなった。
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ドラマ「逃亡者」でジェラード警部を演じた、バリー・モースさん。
役とは言え、みんなから相当恨まれたでしょうね。
映画版で犯人を追いかけるジェラード警部、じゃなくて又貫刑事(山田孝之)のキャラクター設定が、原作、ドラマ版とは一番違っていて、ここが映画版の一番の見せ場になっていたのではないかと思います。
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鏑木慶一は変装をしながら逃げていたけど、キンブルさんは髪を染めたくらいで、かなり無防備に逃亡生活を続けてたような気がする。
「逃亡者」は少し前にテレビでハリソン・フォード版を放送していました。私はやはりこちらです。
モースさん、生真面目な感じでトミー・リー・ジョーンズに似た雰囲気。デビッド・ジャンセンは名前だけで顔を初めてみました。なんと48歳で亡くなったのですね。
「正体」はそれぞれ別の面白みがあって、そこがよかったです。原作では主人公はまだ二十歳そこそこで、年齢に合わない落ち着いた話し方が印象的でした。
私の年齢だと白黒ドラマの「逃亡者」をリアルタイムで見ていた人は少ないんじゃないかと思いますが、いつも姉や兄と一緒に遅くまで海外ドラマを見てました。