正統派王道、直球ド真ん中《ホームズ》パスティーシュとは。

　さて、前々回に続いて……そういえば、
　何ですか、前回のヘンなオマケ話とやらは？

　（知らんもンね、とテディちゃの呟き）

　気を取り直して、いざ！
　正統派にして王道、160㎞/ｈの直球ド真ん中
　歴代のホームズものパスティーシュ中、
　第一級の名品を御紹介しましょう。

　
　　　――シャーロック・ホームズの功績――

　
　著者は、アドリアン・コナン・ドイル、
　そして、ジョン・ディクスン・カーの御二方です。

「あれ、ネーさ、名前がドイルさんでスか。親戚？」

　アドリアンさんは、他でもない、
　アーサー卿の御子息です。
　片や、カーさんは、あの！カーさんです。
　この組合せで作られた《贋作》なのですから、
　文句の付けようがありません……ほぼ。

「ほぼ？？」

　もっと沢山書いてほしかったー！！というのは、
　全ホームズファンの心の叫びでしょう。
　これで終っちゃうなんて、ああもったいない…。

「ネーさ、チカラはいりすぎでスよ」
　
　さらに惜しいことに、
　この本ちょっと入手しにくいかもしれません。
　まだ出版社に在庫あるでしょうか……。
　有名な作品である割に
　あまり普及していないみたいです。
　ハヤカワポケミスから出てるのですけど、
　私が購入したのも何年も前のことでしたし……。

「んじゃ、古本屋さんを巡るか、
　図書館に行ってリクエスト、でスよ」

　ぜひ読んでみて下さい！