テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

ようこそ《表紙ギャラリー》へ!その5!

2009-04-22 22:15:38 | ブックス
「ざぶゥーんッ! ざぶゥざぶゥーんッ!」

 波……らしき音響効果とともに、
 こんにちは、ネーさです。

「こんにちわゥーんッ、テディちゃでスゥ、ざぶざぶゥーんッ」

 《表紙ギャラリー》第5回目の開催になりました。
 前回の記事では、
 アーサー・ラッカムさんの作品を御紹介いたしましたが、
 今回はラッカムさんと双璧をなす
 挿絵本黄金時代のもうひとりの天才の御本に光を!
 
「ぱちぱちぱちィ! ざぶゥーんッ!」

 書名は、
 『Sindbad the Sailer
  and others stories of Arabian Nights』

 表紙と、本文に付された画を描いたのは、
 Edmund Dulac(エドマンド・デュラック)さん!
 英原題からもお分かりのように、
 『アラビアンナイト(千夜一夜物語)』より
 『船乗りシンドバッドの冒険』として知られる御話を
 《絵のある本》に仕立てたのが、この御本、なんです。

「ざぶぶッ!
 ききいッぱつゥ!だいぼうけんッ!」

 古今東西、
 アラビアンナイトを描いた画家さんは星の数……
 その中で、頂点を極めたのが
 デュラックさんです!
 フランスに生まれ、
 英国を中心に活動したデュラックさんの作風は
 アールヌーヴォー、アールデコ、
 古代ギリシアからペルシャ風の細密画と、
 恐るべきマルチぶり!
 本書『船乗りシンドバッド』では、
 中国とイスラム圏の美術を取り込んだ
 ミニアチュール的なカラー画が
 観る者を幻想の世界へ誘います。
 
「えいがにもォ、まけないィのだッ!」

 ラッカムさんの御本と同様、
 デュラックさんのこの作品も
 輸入書です(英国のオメガブックスより発行されました)。
 もしも洋書屋さんの棚にデュラックさんの名を見つけたら、
 もう絶対に!
 見逃しちゃだめですよ!
 嵐に翻弄される船の画の、
 その表紙からは――

「ざぶゥーんッ!
 だいぼうけんがァ、はじまるゥ~!!」
コメント
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