テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 21世紀シブヤ捕物帖 ~

2010-06-09 23:28:02 | ブックス
「るるゥ~♪
 ばらがァ、さいてるゥ~♪ ばらがァ、さいてるゥゥ~♪」
「がるがるる~♪」(←訳:あっちにもこっちにも~♪)

 各地のローズガーデンが美しいバラのお花で満たされている6月ですね。
 こんにちは、ネーさです。

「こんにちわッ、テディちゃでスゥ♪」
「がるるっ♪」(←訳:虎ですっ♪)

 しかし……ローズガーデン以外にも、
 婀娜(あだ)なお花は咲くのでございます。
 渋谷の夜に咲く妖しい花は――
 さあ、本日の読書タイムは、こちらを、どうぞ~!


 
                ―― Dカラーバケーション ――


 
 著者は加藤実秋さん、’10年4月に発行されました。
 『インディゴの夜』と副題にありますように、
 渋谷のホストクラブ『club indigo』を舞台にした
 人気シリーズの第4作です。
 
「わほほッ♪
 いんでぃごのォ、おにいさんたちィ、だいすきィ~♪」
「がるがるぐるる~!」(←訳:暴走する個性~!)

 残念ながら拝見しそびれちゃったのですけれど、
 TVドラマ化もされたそうですね。
 でも、本家はやっぱり活字版『indigo』でしょう!
 今回も、型破りなホストクラブのオーナーさんとホストくんたち、
 ルール無用な大騒動をブチあげてくれます!
 
「うむッ! そうこなくッちゃッ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:行け行けガッツで!)

 一般的なホストさんのイメージは……
 髪の毛は茶色か金色でぇー、
 みーんな黒のスーツを着ていてぇー、
 お高ーい腕時計をしていてぇー、
 何故かピンクのドンペリが嫌いではなくてぇー、
 といったところですが、
 『club indigo』は、その限りではありません。

 ホストのおにいさんたちの服装はとっても自由……
 というか、野放し?
 アタマは巨大アフロだったり、
 レザーのツナギや、
 ポロシャツもありだし、
 バブル期風の肩パッド入り派手派手スーツも問題なし!

「だッてェ、おーなーさんたちもォ、かたやぶりィ!」
「ぐるるがるー!」(←訳:みんな一緒に型破りー!)

 繁盛ぶりは変わらない『indigo』ですが、
 先年施行された新風営法の改正に伴い、
 営業形態に変更が生まれました。
 
 午後三時~六時までは、アフタヌーンパーティ形式。
 午後七時~午前一時までが、
 昔ながら?の接客とclub方式をミックスさせた営業タイムです。

 そして……アフタヌーンタイムにお店に出る新人ホストくんたちが、
 先輩ホストくんたち、
 オーナーの晶(あきら)さんたちの頭痛のもと。

 さりげな~く、
 しかし実に厄介なトラブルを、
 運びこんでくるコマッタちゃんなのでした……。

「こまッたちゃんというよりィ……」
「がるるっ!」(←訳:フシギちゃんっ!)

 コマッタちゃんたちや、武闘派&頭脳派ホストくんたちを率い、
 事件と見れば頭から突っ込んでゆく晶おねえさんは、
 さながら捕物帖の親分さんのようです!
 十手や銭こそ飛び交わずとも、
 東京の街々が、なんだかお江戸の町に見えてくる……?

「ごようだごようだッ!」
「がるるがるっ!」(←訳:観念しろっ!)

 やたら元気な新キャラさんたちも、大いに笑えます!
 ミステリ好きさんも捕物帖好きの皆さんも、
 今宵は一緒に『indigo』で!

「わらいあかそうッ!」
「ぐるるる!」(←訳:読み明かそう!)
 
 
 
コメント
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