テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

目指すは狭き《♪》の門!

2010-06-11 23:21:54 | ブックス
 週末ですね! 来週になったら、そろそろ梅雨入り……?
 こんにちは、湿気が苦手な天然パーマのネーさです。

「こんにちわゥ、テディちゃでス!」
「がるるー!」(←訳:虎ですー!)
「ぼくたちだッてェ、じめじめはァ、きらいィッ!」
 
 湿気を嫌うのは、毛玉一族だけではありませんよ。
 例えば……楽器!
 楽器さんたちもじめじめ天気は大嫌い!なんです。
 本日は、楽器さんたちが大挙登場~♪の物語を、さあ、どうぞ~!



                ―― グラツィオーソ ――



 著者は山口なお美さん、’10年5月に発行されました。
 『グラツィオーソ Grazioso』とは
 『優美に』『優雅に』といった意味をもつイタリア語です。

「もふゥ!
 ひょうしのォ、えにもォ、おーけすとらッ♪」
「がるるっがるぐる…?」(←訳:あれっオーケストラとは微妙に…?)

 表紙に描かれているのは、
 高校の吹奏学部の生徒さんたち、ですね。
 テディちゃ、虎くん、
 普門館、って知ってます?

「ふもんかんッ??」
「がるっ?」(←訳:はてなっ?)

 普門館(ふもんかん)――
 それは、中学・高校の吹奏楽コンクール全国大会が開催される
 音楽ホールの名称です。
 《吹奏楽の甲子園》とも呼ばれる大会の
 いうなれば決戦会場なんですね。

 実際には、吹奏楽コンクールで普門館のステージに立つことは
 高校野球で甲子園に出場するより以上に
 難しい、ともいわれます。
 県大会で一位になっただけでは、まだ足りません。
 ブロックごとに分けられた地区の大会で賞を獲得し、
 その中から選ばれた数校が、
 普門館での演奏を許される――

 野球でしたら、
 超高校級!ともてはやされる投手さんを擁するチームが
 甲子園に出場することも可能でしょう。
 けれど、吹奏楽では、そうは行きません。
 ひとりの奏者の力ではなく、
 メンバー全員で奏でるのが
 吹奏楽、なんですから。

「ふァ~、すご~くゥ、たいへんそうゥ~……」
「ぐるがるる~…」(←訳:難易度高いんだ~…)

 修南(しゅうなん)高校吹奏楽部の皆さんも、
 もちろん普門館を目指して日々これ練習に次ぐ練習!
 去年はね、いいところまで行ったんですよ。
 全日本吹奏楽コンクール中国大会で……銀賞。
 
「おしいィッ!」
「ぐるがるー!」(←訳:じゃあ今年はー!)

 今年は、どうなる?
 どこまで行ける?
 部員のボーイズ&ガールズ、
 彼らを指導する先生や、
 部員さんの家族さんたち、友人たち、
 大勢を巻き込んでのコンクールの結果は、
 普門館への切符は……どの高校に?

 きつぅ~い練習はほとんど体育会系!
 そういえばボクらのときも……と、
 高校時代を音楽まみれになって過ごした思い出がある御方に、
 現役&OB吹奏楽部員さんや御家族さんに、
 おすすめの一冊ですよ~♪

「みんながァ、はッぴーえんどにィ、なりまスようにッ!」
「ぐるるがるるる!」(←訳:ファイトするのだ音楽の子らよ!)
 
 おそらく猛練習真っ最中の現役吹奏楽部員さんたちに、エールを!
コメント
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