テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ しっぽの歴史 ~

2012-08-28 23:15:04 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ちゃりりんッ♪ちゃりりりんッ♪
 ネーさッ! きょうはァ、だれがァ、かちましたでスかッ?」
「がるる!がっるぐるるぐるがるる~?」(←訳:虎です!今日のブエルタの勝者は~?)

 こんにちは、ネーさです。
 今日の『ブエルタ・ア・エスパーニャ』の勝者は……!
 なし。
 3週間の長きに渡って開催されるグランツール型のレースには
 休養日と呼ばれるお休みの日が設定されているのです。
 今日はね、選手さんも報道関係者さんも
 ちょっとだけ気を緩めてもよいリラックスの日、なのよ~♪

「えェ~? おやすみィ~?」
「ぐるるぅ~!」(←訳:いいなぁ~!)

 ですから、私たちは専念しましょう、読書タイムに!
 本日は、こちらの一冊を、どうぞ~!

  



 
                 ―― 犬の日本史 ――



 著者は谷口研語さん、2012年7月に発行されました。
 『人間とともに歩んだ一万年の歴史』と副題が付されています。
 先日は『黄金』に関する歴史本を御紹介いたしましたが、
 こちらは、犬!
 ワンコたちの日本史~!

「わんこのォ、にほんしィ??」
「ぐるがるるがる~…」(←訳:そう言われても~…)

 そうね、
 ワンコと日本の歴史!
 って……う~ん??
 ニャンコなら、けっこう歴史や文学に登場するんだけどなぁ?
 と思う御方も多いのじゃないかしら。

 『源氏物語』では、貴族さんたちに可愛がられる唐猫ちゃんのシーンが有名です。
 それにまた、
 大切な仏教の経典をネズミの害から守れ!と、
 使命を帯び、この日本にやって来た渡来猫ちゃんたちは
 いわばウルトラマン級のヒーローたち、でした。
 皆にちやほたされたのも
 無理はない役どころですね。

 それに比べて、ワンコたちは……

「なんだかァ、ちょッとォ~…」
「ぐるがるる?」(←訳:目立たない?)

 いやでも、実は!
 日本史のあちらこちらに、
 犬たちがちょこまかと顔を出していたのだと、
 この御本は教えてくれます。

 『源氏物語』の対抗馬?である『枕草子』には
 『翁丸(おきなまる)』という犬が登場します。
 『古事記』『今昔物語』にも
 犬への言及はあります。
 
 ただそれが、
 猫に注がれるような、
 温かく愛情あふれる眼差しであったか、といえば……うう~ん?

「うむむゥ?
 でもォ、いまはッ!」
「がるるるぐるるがるぐるー!」(←訳:犬好きさんは大勢いるよー!)

 日本に於いて、
 ヒトとイヌの関係はどんな経緯を辿って好転していったのか?
 日本伝統の犬たちの特徴や特色は?
 戦国時代に輸入された犬たち、
 政治に利用された犬たち、
 愛玩犬、使役犬、
 そして、
 ヒトがイヌを食べた?
 イヌもヒトを食べた?
 といったダークな側面までも、
 著者の谷口さんは追いかけます。

 日本人の祖先は
 いつごろから犬を飼い始めたのでしょう?
 縄文時代には縄文人に飼われていた、と
 谷口さんは記しています。
 以降の長~い年月、
 イヌのいる生活とは
 どんなものだったのか――

「きょうぞんッきょうえいィ??」
「ぐるがるるっ♪」(←訳:だといいなっ♪)

 ワンコ好きな活字マニアさん、
 歴史好きな御方に、
 また、
 ワンコについてもっと知りたい!知識を得たい!と願う御方は、
 ぜひお読みくださいね♪

「だいじィなのはァ、ただひとつゥ!」
「ぐるるぐるがっるがるるー!」(←訳:犬を捨てちゃダメだよー!)
「ぜッたいにねッ!」
 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする