テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 色を、形を、ものがたりを ~

2025-02-24 22:03:50 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 わほほッ! たかはしィさァ~んッ!」

「がるる!ぐるるるるがるぅ~!」(←訳:虎です!村上さんもキタぁ~!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 2月23日放送の『ホットスポット』第7話、

 小日向文世さん演じる”村上さん”が○△◇だったとは……!

 次話はどうなっちゃうのかしらとワックワクしながら、

 さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

     ―― 色彩の魔術師 エリック・カールの絵本とアート ――

 

 

 編者はペンギン・ランダムハウスの皆さん、

 2024年12月に発行されました。

 英語原題は『THE ART OF ERIC CARLE』、

 『はらぺこあおむし』『ごちゃまぜカメレオン』他、

 世界中で大人気!な絵本作家エリック・カールさんの

 自伝・制作風景・アートワークを編集した

 ノンフィクション作品です。

 

「はらぺこでェ、だいぶれいくゥ!」

「ぐるるがっるるる!」(←訳:衝撃的だったよね!)

 

 エリック・カールさん(1929~2021)。

 

 絵本『The Very Hungry Caterpillar』初版は、

 1969年に刊行されました。

 いつだってお腹ペコペコ?なあおむしくんの物語は、

 世界中の子どもたちに大人気となりました……が、

 1985年、カールさんは作品を全面的に描き直し、

 1987年に新版が英語圏で、

 1989年には日本でも改訂版が発売されてます。

 

 自身の代名詞ともなっている

 代表的な作品、

 売れ行きだって悪くない作品を、

 描き直して、再度、世に問う――

 

 そんな”挑戦”も厭わなかったカールさんは、

 米国のニューヨーク州に生まれ、

 ドイツで育つ……という、

 複雑な少年時代を過ごしました。

 

「……おもうにィ、それはァ~…」

「がるるっるぐるるる……」(←訳:つらかっただろうね……)

 

 1936年、ドイツで学校に通い始めたカールさんは、

 両親に訴えました。

 

   先生に手紙を書いて。

   この子は学校にはむいていませんって。

 

 小さな窓の小さな教室、

 かたい芯の鉛筆、小さな紙、

 小さなミスも許さない厳しい指導と、体罰。

 

 アメリカに帰りたい――

 心の叫びを学校ではひた隠し、

 戦争の悪夢をくぐり抜け、

 美術大学で商業美術を学んだカールさんが、

 ふたたびニューヨークの地を踏んだのは

 1952年の5月でした。

 

 《見わたすかぎり雲ひとつない、

  輝くばかりの青空が広がる美しい日だった》

 

 と、カールさんは回想しています。

 

「やッとォ、もどッてきたのでス!」

「ぐるるがーるるるるるる!」(←訳:ここがホームグラウンド!)

 

 レオ・レオ—ニさんのアシスタント(!)、

 招集されて軍隊へ、

 結婚と除隊、離婚、

 広告代理店でのお仕事などを経て、

 或る日、カールさんは幸運をつかみました。

 

 絵本の話を聞いてくれる

 編集者さんとの、出逢い。

 

「うおおォ!」

「がるるる!」(←訳:とうとう!)

 

 そう、とうとう、ここから。

 胸の奥に息づいていた、

 ”絵を描きたい”――その思いのたけが、

 ふつふつと沸き、動き出したのでした。

 色あざやかな、

 あおむし(caterpillar)となって。

 

 以上は、だいぶ省略版のカールさんの半生記ですので、

 完全版を読みたいわ!という御方は、

 ぜひ、本屋さんで

 『色彩の魔術師 エリック・カールの絵本とアート』

 を手に取ってみてくださいね。

 図版も多数掲載されていますから、

 絵本好きな活字マニアさんにも

 おすすめですよ♪

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