テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

200年を超え、《追っかけ》の旅へ。

2017-04-23 22:07:02 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 むむッ!ぜんぜェ~んッちがうゥのでス!」
「がるる!ぐるるがる!」(←訳:虎です!東西の違い!)

 こんにちは、ネーさです。
 関東(多摩)生まれ育ちの私ネーさ、
 縁あって《関西の蒲焼き》というものを初めて食しまして……
 ええっ?こんなに違うのー!と驚愕しております。
 カルチャーショックに浸りながらの本日の読書タイムは、
 はい、こちらを、どうぞ~♪

  



        ―― ありのままのアンデルセン ――



 著者はマイケル・ブースさん、原著は2005年に、 
 日本語版は2017年3月に発行されました。英語原題は
 『JUST AS WELL I'M LEAVING:To the Orient With Hans Christian Andersen』、
 『ヨーロッパ独り旅を追う』と日本語副題が付されています。

「あはァ! ぐるめなァ、まいけるゥおじさんッ!」
「ぐるるがるるぐるる?」(←訳:今度はどこの食レポ?)

 『英国一家、日本を食べる』や
 『英国一家、フランスを食べる』、
 『英国一家、インドで危機一髪』他の作品で
 すっかり日本でも有名になってしまった
 食と旅を専門とするジャーナリスト、
 マイケル・ブースさん。

 この御本は、《英国一家》シリーズに取り掛かるより
 ず~っと時を遡り、
 2005年以前の出来事を描いています。

「まいけるゥさんッ、なんとォ!」
「がるぐるるるっ!」(←訳:恋をしましたっ!)

 パートナーのリスンさんと出会ったことが、
 マイケルさんの生活に変化をもたらします。

 愛妻のため、彼女の故郷、
 デンマークに暮らし、
 語学学校でデンマーク語の勉強を始めて、そこで。

「いろいろォ、びッくりィ!」
「ぐるるぅーがぅっる!」(←訳:カルチャーショック!)

 デンマークに引っ越してきて、
 マイケルさんはすぐに気付きました。

 デンマークの人々が
 こよなく愛し、誇りとするのは……

 ハンス・クリスチャン・アンデルセンさん♪

「ふァいッ! わきゃりまスゥ!」
「がるるるぐるるるがる!」(←訳:偉大なる童話作家さん!)

 そのアンデルセンさんの作品――
 世界中のチビっ子たちも知っているアンデルセンさんの作品が、
 マイケルさんを驚かせます。

   えっ?
   『人魚姫』ってこんなお話だったっけ?
   僕が憶えているのと違う……?!?

「それもォ、わきゃりィまス!」
「ぐるるがるる!」(←訳:原作と翻案物!)

 衝撃を受けたマイケルさん、
 “本気”でアンデルセンさんを調べ始めます。

 アンデルセンさんの作品を原語で読み、
 その生涯を、
 彼の行動を追いかける――

「おいかけるゥ?」
「っるぐるる?」(←訳:ってまさか?)

 旅立とう。
 2005年、アンデルセンさん生誕200年を記念するこの年に、
 アンデルセンさんがしたのと同じように、
 ドイツからイタリアの各都市へ。
 マルタ島へ、ギリシャへ。
 コンスタンテイィノープルと
 ドナウ川沿いの町へも。

 旅行記『一詩人のバザール』に記された
 アンデルセンさんの足取りを辿ってみよう――

「けッこうゥながたびィ、でスよゥ!」
「がるぐるるる!」(←訳:気を付けてね!)

 ヴェローナでの愉快な?エピソード、
 アテネでの忍耐、
 トルコで体験した白日夢、
 お母さんと一緒の船旅。

 アンデルセンさんの人生を変えた旅程を、
 英国人らしくシンカルに、
 しかし強い敬愛をこめつつ追走するマイケルさんの旅誌は
 アンデルセン童話が好きな方々に、
 旅行記好きな御方にもおすすめです♪
 ぜひ、一読してみてくださいね~!
 
 
 
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ~ 魔法使いたちの筆跡 ~ | トップ | あの御伽噺の、《いま》。 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブックス」カテゴリの最新記事