テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 続! いま、500年の眠りから ~

2025-02-25 22:03:16 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 くんくんくんッ! よいィ~かおりィ~♫」

「がるる!ぐるるる~!」(←訳:虎です!梅の花だ~!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 ちょっと遅れ気味だった梅の開花が、ようやく!

 良い香りにつられて深呼吸しながら、

 さあ、読書タイムですよ。

 本日は、こちらの文庫作品を、どうぞ~♪

  

 

 

          ―― お梅は次こそ呪いたい ――

 

 

 著者は藤崎翔(ふじさき・しょう)さん、

 2024年12月に発行されました。

 『お梅は呪いたい』に続く

 《呪いの人形・お梅》シリーズ第2作です。

 

「あはァ! おうめちゃァ~んッ!」

「ぐるがっる~?」(←訳:元気だった~?)

 

 いやいやいや、

 お元気でしたか、と訊くまでもありません。

 なぜならば――

 

 現代から約500年を遡った、戦国時代の昔。

 そこに、《呪いの人形》お梅さんは誕生しました。

 

 幼少時からの遊び相手のお姫さま、

 お姫さまが輿入れした相手の武将など、

 敵も味方もなく呪いに呪って呪い倒し、

 ついには

 木箱に封じられてしまったお梅さんでしたが……

 

 現代に到って、念願の復活!

 

「ぱちぱちぱちィ~!」

「がるる!」(←訳:祝脱出!)

 

 よぅし! 呪いを振りまく日々が再び!

 

 と、大いなる解放感とやる気に打ち震えるお梅さん。

 ああ、しかし。

 彼女は知らなかったのです。

 世界が、いえ、人間の意識が、

 戦国時代とは、まあそこそこ、異なっていることを。

 

 ダースベイダーさん、

 ハンニバル・レクター博士、

 カリオストロ伯爵、

 現代社会において、

 ”悪役”は”人気者”でもあり、

 多くの人々に受け入れられてる存在です。

 

 また、悪役大好き!ではなくとも、

 少々汚れてはいるものの、

 ヴィンテージな和装に身を包んだ

 可愛い日本人形=お梅ちゃんが、

 ”邪悪な何か“であるとは、

 誰も本気で考えない?

 アンラッキーなことが起きても、

 お梅ちゃんの所為だとは、思いもしない?

 

「がんばれェ、おうめちゃんッ!」

「ぐるるがるる~!」(←訳:仕切り直しだ~!)

 

 とある事情によって、

 呪いのパワー大増量に成功したお梅さん、

 気合を入れて、

 新たなターゲットの懐に潜入しました。

 

 小学校受験に臨もうとしている

 少女と、両親。

 この家族を、壊滅させてやる……!

 

「うゥ~ん、それはァ~」

「がるっるるぐるるがる~」(←訳:頑張ってもムズいかも~)

 

 はたして、呪いの効果や、如何に?

 

 《呪いの人形》お梅さんにこそ、

 とびっきりの幸あれ!

 そう願わずにはいられない

 アイロニーたっぷりのオカルトコメディは、

 ホラー系が苦手な活字マニアさんにも

 おすすめですよ。

 ぜひ、一読してみてくださいね~♪

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