数学は必ず発見の前に一度行き詰まるのです。
行き詰まるから発見するのです。
岡潔著 『人間の建設』より
これは、岡潔さんの言葉。
岡潔さんは、1901年大阪市に生まれ、京都帝国大学を卒業。
「多変数解析函関数論」において世界中の数学者が屈した「三大問題」をたったひとりですべて解決したという数学者。
1960年(昭和35年)に文化勲章を受賞されています。
行き詰まるから、発見する。
そうか、行き詰まった時は、新たな発見の時が来たということ。
私は、壁にぶち当たり、
壁を乗り越えたと思った時に
階段を上ってホッとして平安な時があります。
しばらく、踊り場にいるような感覚の時があります。
ところが、また目の前に壁というか、またのぼるしかない階段が現れることがあります。
この階段を上らなければ、前には進めない感覚です。
怖じ気づきそうになりながらも
怖気付いたまま、ずっとそこにはいられない感じがします。
そう、踊り場に居たいけど
ずっとずっと平安ではいられないのだなぁと思うことがあるのです。
きっと岡潔さんが言われる
「行き詰まった時」というのは、踊り場で平安にいられなくなった時。
目の前に壁というか、階段が立ちはだかっている様に感じる時なのかもしれません。
転んでもただで起きない、という感じ。