今日は、6月3日。
ということは父、武男の命日である。
丁度50年前。
昭和36年(1961年)、6月3日午後9時40分。
西宮中央病院にて、グラウウィッツ腫瘍(腎臓がん)で。
工事中の国道43号線を、病院から借りた担架に乗せて、父の友人とわたしと二人で担って連れて帰った。
あれから丸50年。
今でもわたしは、あれは手術ミスだったのではないかと思っている。
腎臓を片方(右)切除して、残った腎臓が機能するはずだった。
しかし、術後から排尿機能を失い、緊急の再手術も効を奏さず、尿毒症によりあっけなく世を去った。本人はまったく死ぬことを想定していなかった。手術するまでは元気だったのだから。入院手続きなど、みんな自分で済ませて行ったのだった。元気に帰って来る予定だったのだ。未練が残ったとおもう。
私は17歳だった。