神戸新聞「読者文芸」欄。
特選の詩は、50行近くの作品。こんな長いの、昔はダメだったと思う。今はいいのか。
入選作に石井久美子さんの「その時」が掲載されている。
振り返って君を見て
「あれ?」
目の高さに驚く
私とあまり変わらない
「なんか急にでかくなってない?」
「知らんよ」
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抜かされるのは時間の問題
その時をとらえることが
できるかな
この作者、石井さんは、生活の中での一瞬を切り取って、上手いものです。アンテナがいいんですね。そして言葉に無駄がなく処理が巧みです。これはもうセンスですね。「知らんよ」なんて一行、とぼけた味があります。
一般に新聞投稿の詩は安心して読めますね。うまぶった詩はあまり見かけません。素直です。それでいいんですよね。生活詩を低く見る風潮がいわゆる詩壇にはありますが、わたしは貴重だと思います。多くの人の心を癒す力があると思います。
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山口県知事、原発ストップを表明。良かった。しかしこれからも色んな圧力での懐柔があるだろうが頑張ってほしい。
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明日28日(火)の「輪」のおすすめ定食は、
「冷やしうどん・おにぎり」セットの予定です。
よろしくお願いいたします。