昨日は県知事選挙で投票立会人。
7時から20時まで13時間、ただ座っているだけだが疲れた。
このしんどさはやった人にしかわからないだろうな。
楽しみといえば、日頃出会うことのない知人に会えること。
選挙の時にしか会わない人がけっこうあって、「久しぶり!」とあいさつを交わす。
一年以上会ってないと、やはり「あ、年行ったな」と感じることが多い。
白髪が増えていたり、髪の毛の量がごそっと減っていたり。
それはこちらのことでもあって、鏡を見ているようなものなのだろう。
そして、あの人、前回までは来ておられたのに姿を見せられないなあ、聞けばもう出歩けなくなっておられるとか、あるいはお亡くなりになっておられるとか。楽しいことだけではなく、こういう寂しさを味わう場でもある。
一年以上の時を経てのことで、状況はガラリと変わっているものだ。
そんな中で昨日、小さなうれしいことがあった。
投票を終えた青年が、出口へ向かわず私の方へやって来る。
初めて見る人である。
投票も初めてなのだろう。
今回から18歳以上に投票権が与えられた。
「出口はあちら」と言おうとすると、
「まだ将棋、やってはるんですか?」ときちんとした言葉で。
とっさに私は、これは以前子どもの時に教えたことがある青年なのだろうと思って
「やってるよ。今も木曜日の夜にやってるからまた来て」と答えた。
「はい」と言って帰って行こうとするので、その後ろ姿に向かって
「わたし、あなたのこと覚えてないんやけどだれ?」と聞いた。
すると
「O野です。ぼくは今村さんの名前、覚えてますよ」と言われてしまった。
すぐ思い出した。あのO野君!すっかり落ち着いたいい青年になって。
もう10年以上も昔だ。
お母さんに連れられて用海将棋会にやってきたのは。
まだ小学校2,3年生だったのではないだろうか。
今のように大人の部と子どもの部を分ける前。和室でのことだ。
学年を聞いて、その割には背が高かったので、「背、高いねえ」と言うと、
「お父さんは190センチ」とか言った。
もっと高かったかもしれない。
それでわたしはびっくりして、
「お父さん、なにやってはるん?」と聞いた。
なにかスポーツをやっておられるのかと思ったのだ。
すると彼は、
「家でゴロゴロしてる」と言ったのだ。
それを聞いた彼のお母さんが間髪を入れず、彼の頭をパシッと叩いた。
そんなことを一気に思い出した。
だけどうれしいですねえ。
声をかけてくれるということが。
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7時から20時まで13時間、ただ座っているだけだが疲れた。
このしんどさはやった人にしかわからないだろうな。
楽しみといえば、日頃出会うことのない知人に会えること。
選挙の時にしか会わない人がけっこうあって、「久しぶり!」とあいさつを交わす。
一年以上会ってないと、やはり「あ、年行ったな」と感じることが多い。
白髪が増えていたり、髪の毛の量がごそっと減っていたり。
それはこちらのことでもあって、鏡を見ているようなものなのだろう。
そして、あの人、前回までは来ておられたのに姿を見せられないなあ、聞けばもう出歩けなくなっておられるとか、あるいはお亡くなりになっておられるとか。楽しいことだけではなく、こういう寂しさを味わう場でもある。
一年以上の時を経てのことで、状況はガラリと変わっているものだ。
そんな中で昨日、小さなうれしいことがあった。
投票を終えた青年が、出口へ向かわず私の方へやって来る。
初めて見る人である。
投票も初めてなのだろう。
今回から18歳以上に投票権が与えられた。
「出口はあちら」と言おうとすると、
「まだ将棋、やってはるんですか?」ときちんとした言葉で。
とっさに私は、これは以前子どもの時に教えたことがある青年なのだろうと思って
「やってるよ。今も木曜日の夜にやってるからまた来て」と答えた。
「はい」と言って帰って行こうとするので、その後ろ姿に向かって
「わたし、あなたのこと覚えてないんやけどだれ?」と聞いた。
すると
「O野です。ぼくは今村さんの名前、覚えてますよ」と言われてしまった。
すぐ思い出した。あのO野君!すっかり落ち着いたいい青年になって。
もう10年以上も昔だ。
お母さんに連れられて用海将棋会にやってきたのは。
まだ小学校2,3年生だったのではないだろうか。
今のように大人の部と子どもの部を分ける前。和室でのことだ。
学年を聞いて、その割には背が高かったので、「背、高いねえ」と言うと、
「お父さんは190センチ」とか言った。
もっと高かったかもしれない。
それでわたしはびっくりして、
「お父さん、なにやってはるん?」と聞いた。
なにかスポーツをやっておられるのかと思ったのだ。
すると彼は、
「家でゴロゴロしてる」と言ったのだ。
それを聞いた彼のお母さんが間髪を入れず、彼の頭をパシッと叩いた。
そんなことを一気に思い出した。
だけどうれしいですねえ。
声をかけてくれるということが。