このところ、まとまった読書の時間を取れなくて、やっと田辺聖子さんの『女の目くじら』を読み終えた。
その巻末のエッセイ。
「愛をささえる友情」にいたく心を動かされた。
その後半。
←クリック
心を動かされたと書いたが、強い共感を覚えたと言った方がいいかも。
聖子さんは結婚生活を(どうせ人生は戦場である)と戦争に例えて書いておられるのだが、そう言われればそうかなあと思ってしまう。
わたしたちにも数々の戦場があったことを思い出すことができる。
そして次の文に大いに共感を覚えてしまう。
《そうして、戦い止んで日が暮れたとき、二人は勝ったにしろ、負けたにしろ、「おたがいによくやったね」としみじみ手を握りあえるのではあるまいか。子供たちを成長させ、二人は揃って老い、理解も共感もゆきとどきあって、二人とも別々の個性を死ぬまで保ちながら、しかも一つの個性のように融和してしまう。そんな老夫婦の世界に到達できたらどんなにいいかと思う。》
なんか、胸にじ~んと来てしまう。
ついでに書いておくが、この本の解説は庄野英二さんが書いておられる。英二さんは、芥川賞作家庄野潤三のお兄さんであり、足立巻一先生とは同人誌「苜蓿」で一緒だった人。
その巻末のエッセイ。
「愛をささえる友情」にいたく心を動かされた。
その後半。
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心を動かされたと書いたが、強い共感を覚えたと言った方がいいかも。
聖子さんは結婚生活を(どうせ人生は戦場である)と戦争に例えて書いておられるのだが、そう言われればそうかなあと思ってしまう。
わたしたちにも数々の戦場があったことを思い出すことができる。
そして次の文に大いに共感を覚えてしまう。
《そうして、戦い止んで日が暮れたとき、二人は勝ったにしろ、負けたにしろ、「おたがいによくやったね」としみじみ手を握りあえるのではあるまいか。子供たちを成長させ、二人は揃って老い、理解も共感もゆきとどきあって、二人とも別々の個性を死ぬまで保ちながら、しかも一つの個性のように融和してしまう。そんな老夫婦の世界に到達できたらどんなにいいかと思う。》
なんか、胸にじ~んと来てしまう。
ついでに書いておくが、この本の解説は庄野英二さんが書いておられる。英二さんは、芥川賞作家庄野潤三のお兄さんであり、足立巻一先生とは同人誌「苜蓿」で一緒だった人。