堀さんにお借りしていた『桜はおれの命だ』を読み終える。
なかなか充実した内容だった。この本を先に読んでいたら『触媒のうた』の「櫻博士」も少し違ったものになったかもしれない。「触媒のうた」でも触れた竹中郁さんの随想も収録されていて、改めて郁さんらしいなと思ったことだった。
中にこんな文がある。
《公園の石のこしかけで休んでいると、小学生がニ、三人、ぐるりの斜面を走り回る。「この公園は走り回るためのものじゃない。しずかにさくらのことを考える公園なのだよ」というと、わかったかして、すぐしずかになった。》
いかにも郁さんだ。
『桜はおれの命だ』の方には文章だけだが、初出の『神戸っ子』の方には郁さんの手になるカット絵が載っている。
郁さんは、絵もうまかったのは周知の事実。36ページ~37ページ。また、『私のびっくり箱』(のじぎく文庫)にも収録されていて、それにもカット絵は載っている。
なかなか充実した内容だった。この本を先に読んでいたら『触媒のうた』の「櫻博士」も少し違ったものになったかもしれない。「触媒のうた」でも触れた竹中郁さんの随想も収録されていて、改めて郁さんらしいなと思ったことだった。
中にこんな文がある。
《公園の石のこしかけで休んでいると、小学生がニ、三人、ぐるりの斜面を走り回る。「この公園は走り回るためのものじゃない。しずかにさくらのことを考える公園なのだよ」というと、わかったかして、すぐしずかになった。》
いかにも郁さんだ。
『桜はおれの命だ』の方には文章だけだが、初出の『神戸っ子』の方には郁さんの手になるカット絵が載っている。
郁さんは、絵もうまかったのは周知の事実。36ページ~37ページ。また、『私のびっくり箱』(のじぎく文庫)にも収録されていて、それにもカット絵は載っている。