喫茶 輪

コーヒーカップの耳

『動物哲学物語』の中の「キツネのお姉さん」

2025-02-10 10:22:58 | ドリアン助川さん
必要があって、またドリアン助川さんの『確かなリスの不確かさ』を開いています。
 
 
動物哲学物語が21篇載っているのですが、その中の「キツネのお姉さん」という物語。
 
 
この本は元々「動物哲学童話」のタイトルで連載されたものなのですが、本になる時に「童話」が「物語」になりました。大人の童話ということです。
 
ということで、物語は易しく読み易いのですが、やはり中に哲学的な言葉が散りばめられていて、その部分は少し硬い感じがします。
 
それも著者のドリアンさんは織り込み済みなのでしょう。
 
こんな言葉が。
 
《生の充実》《自己は自己で完結せず、他者とつながる「間柄」のなかで息をしているのです。》など。
 
わずか12ページの哀しい話ですが読みごたえがあります。
 

 『完本・コーヒーカップの耳』面白うてやがて哀しき喫茶店。

 

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