喫茶 輪

コーヒーカップの耳

『雑誌渉猟日録』を読む⑨

2019-04-05 18:41:43 | 『雑誌渉猟日録』
『雑誌渉猟日録』を読む⑨です。
「中・高時代の母校、六甲学院の校内誌『六甲』を見つける!」
―わが「センチメンタル・リーディング」体験―

これが面白い。この本の中で最も面白い項かもしれない。少なくともわたしはそう思った。
こんな風に始まる。
《私が中・高時代六年間通った六甲学院は、六甲山系の灘区伯母野山中腹にある、カトリック系の男子校である。神戸市街が校舎から広く見渡せる景色のよい場所にある。》
この学校へ行く途中の坂に陳舜臣さんの家、「六甲山房」があったなあ。そのこと『触媒のうた』の211ページに書いてます。
この後も母校の紹介があってこのページに。
←二段階クリックで。
母校の校内雑誌を大阪四天王寺の古書祭りで見つけたというのだ。
「この雑誌は私のために、じっと待っていてくれたのかもしれない」と青年に戻ったような表現。
二十数ページも思い出などが続く。独りよがりかというと、そうでもなく、わたしが読んでも面白い。
ご自分の高校時代の文章も載せておられて、それが上手いんですよね。今の氏の文より読みやすい、と言ったら叱られるだろうな。
いや、これは悪い冗談です。
そこでわたしに思いが。
わたしが大いに懇意にしている人もまた六甲出身なのだ。だからうちの家にもその縁で校内誌『六甲』が六冊あります。

パラパラと見てみましたけど、立派なものです。
ほかにも六甲の資料はありまして、高橋さんが21期卒業生だと名簿に載っているのを見つけましたよ。
(つづく)
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『雑誌渉猟日録』を読む⑧ | トップ | 『雑誌渉猟日録』を読む⑩ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

『雑誌渉猟日録』」カテゴリの最新記事