喫茶 輪

コーヒーカップの耳

『水差しの水』

2022-09-05 10:21:32 | 
江口節詩集『水差しの水』(編集工房ノア刊・2000円+税)を読んだ。



敢えて腰巻(帯)を外しての表紙です。
清潔な装丁の詩集です。表紙には絵も写真もない。真っ白でシンプル。
表題も端の方につつましく。

それぞれの詩は、密度が高く、そして、柔らかな言葉で綴られています。
さすがにベテランの詩です。修練が行き届いています。
詩集の主音律は基本的に哀しみを湛えているのですが、慈愛に満ちた目線で描かれており、読む者の心に染み入ります。
一つ紹介しますが、これは詩集の中ではちょっと異質かも?
「流星」です。
←クリック。
このあとこう続きます。 、
《 深更 星空が冴え渡り 流星がたくさん見えたという 
  生命の材料を携えて流れる かなしみの第四態—— 》

宇宙飛行士、古川聡さんの言葉が引かれている。
偶然ですねえ!昨日の拙ブログに宇宙飛行士の言葉のことを書いたばかりでした。
これで三人、別々の宇宙飛行士の言葉を取り上げました。

『コーヒーカップの耳』昭和人の悲喜こもごもが赤裸々に。


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