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コーヒーカップの耳

『梁塵秘抄』にえべっさんが登場していたとは。

2021-10-25 10:29:39 | 宮崎修二朗翁
先日、西宮図書館のリサイクル図書の棚から戴いてきた本、杉本苑子さんの随想集『片方の耳飾り』の中の話です。
『梁塵秘抄』についての話題。

「梁塵秘抄」といえば、
《遊びをせんとや生まれけむ
 戯れせんとや生まれけん
 遊ぶ子どもの声聞けば
 我が身さへこそ動(ゆる)がるれ》

で有名だが、
こんなのもあるんですね。
《我が子は二十(はたち)に成りぬらん
 博打(ばくち)してこそ歩(あり)くなれ
 国々の博党に
 さすがに子なれば憎か無し
 負(ま)かいたまふな
 王子の住吉西の宮》


こんな意味だそうです。
《息子が博徒になったのは困りものだが、我が子となればやはり可愛いので、 どうか負けませんようにと、住吉や西ノ宮の神様にお祈りした――という、これは老いた母の悲哀をうたったものだ。》

最後に「西の宮」が出てきます。
わたしが住む町です。
西宮のえべっさんが平安時代からこのように取り上げられていたとは。
えべっさんは博奕の神様ではないでしょうに。

その後、この本を斜め読みして、さっき読み終えたのですが、「あとがき」を読んでいて「あらまあ!」でした。
栃折久美子さんのお名前があったからです。
《栃折久美子さんの佳き装丁にも恵まれて》と。
その書影。
杉本苑子さんは宮崎修二朗翁と深いお付き合いのあった人ですが、栃折さんもまた宮崎翁と交流があった人。
先日このブログでも取り上げたばかりでした。《栃折久美子》
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