8月第一土曜日。
例年なら今日は「夕暮れ忌」だった。
が、一昨年、第25回をもって終了した。
3年前の夕暮れ忌に、わたしは足立先生の詩をステージ上で朗読させて頂いた。
わたしの判断で「南天」という詩を読んだ。
いい思い出になっている。
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南天の実がたくさんつくと
よいことがある
と妻がいう。
けさ
わたしは七十歳になった。
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父は三十四歳で死んだ。
だからわたしも三十四歳で死ぬ
と思い込んでいた。
戦場へ送られるとき
その日が来たと思った。
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それなのに
けさ
わたしは七十歳になった。
狭い庭に点々
南天の房々の朱が照る。
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ある日、南天の朱の実は突然にすべて消え
五月、母の二十五回忌の朝
花軸の先端に一つずつ
昆虫の目玉に似たうすみどりのつぼみがつき
一つ二つ淡紅の点の花をひらいた。
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この静かな変化に耐えよ
振り返ると懐かしい日々が…今夜は初秋の風。ちょっとマイナーな夜更けです。
えらい時間の投稿ですねえ!
暑い夏がやってくると思い出しますね。これは一生でしょう。
神戸、大阪の花火大会の日でもあります。「夕暮れ忌」の帰りには多くの浴衣姿の人をいつも見ました。