ほかに読まなければならない本はたくさんあるのだが、今、『坂の上の雲』の文庫本を隙間に読んでいる。恥ずかしながら今ごろです。もう7,8年前に買っておいたものだ。
その第2巻を繰っていてハラリと紙片が落ちた。
新聞の切り抜きである。
赤鉛筆で傍線を引いたのはわたしだ。山本夏彦という字もわたしのものだ。
だけどなぜここに挟んでいたのか分からない。
いつ挟んだのかも全く覚えがない。
書いた原稿の音読の必要性が書かれている。
わたしは昔から、自分の原稿は音読する習慣がある。
今ここに書いているようなブログは別である。思いつくまま書き流している。
でも、印刷に回る原稿は音読して確かめる。最終的には、家内に聞いてもらう。その時、「あ、おかしい」と気づくことが多い。
ということで、ここにわたしが傍線を引いているのは、参考にするためではなく、多分「同感!同感!」という意味で引いたのだと思う。さらに忘れないために。
それより気になるのは、その後の、「湯呑みは絶対欠けたものは使ってはいけない。欠けた湯呑みを使っていると、そういう人間になってしまう」に傍線を引いていることだ。
わたし、欠けた湯呑み使ってないけど、そんな人間になってるような気が少しする。
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こちらでも 言われていますが
頂き物の 欠けた湯呑み…使い続けており
気になりつつも
欠けたところをやすりで ならして
欠けではなくしてしまえ…などと 開き直りつつ
欠けのまんま つかっておるところ
やはり そんなこんなな 者であるな…などと
ちゃっと 本文の 言わんとするところから はなれたところに 思いを馳せておりました
森さんならさもありなん、と思えます。欠点も長所にしてしまいそうで。