喫茶 輪

コーヒーカップの耳

北野和博君の詩

2016-01-25 15:34:03 | 
【阪神パークの動物像、その後】

一昨日のブログに阪神パークの動物像のことを書いた。
そして、以前、「火曜日」同人だった北野和博さんがこの像のことを詩にしていたと思うと書いた。調べてみようと。
今日、バックナンバーを調べてみました。
やはりありました。

「廃園」です。
2007年11月発行の「火曜日」92号。
もう8年も前だ。
彼、北野君(敢えて北野君と呼ばせてもらう。いつもそのように呼んでいたので)は「火曜日」の中でもっとも詩人らしい詩人だったと思う。
というのも、想像力を駆使し、言葉をとことん選んで自分の世界を築き上げるような詩をいつも作っていた。見たもの、聞いたものをそのまま詩にするのではなく、普通の組み立てによる言葉では表現出来ないところのものを、彼自身の心象風景を、独特の言葉の組み立てによって作りあげていた気がする。
一読、易しい気がするが、もう一度読むと、「え?なに?」といった感じ。そして読み直して、彼の心の中にどれだけ入って行けるか?という感じ。
これはわたしの勝手な思い込みで、本人は「そんなことないですよ」というかも知れないが。
関連して、彼の作品が載っている本を紹介します。彼の詩集もあるのですが、それとは別に。
 宗左近さん編集の『あなたにあいたくて生れてきた詩』です。
これはわたしの古くからの愛読本なのです。
けど、彼の詩が載っているから買ったというわけではありません。
読んでいたら偶然彼の作品が載っていたのでした。
「家庭」です。

左近さんの解説が独特です。

この本をわたしが買った理由は、次の詩です。

こんなのが載っているのです。口頭詩です。どんな宝石よりも素晴らしい、言葉の宝石です。
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