加古川の詩人高橋夏男さんからお贈りいただきました。
詩・随筆・批評の雑誌、「別嬢」119号です。
編集が若い人になってしばらく経ちましたが、装幀が変わらないのはいいですね。
でも文字が少し小さくなったかな?作品を多く入れるためかもしれませんが、わたしには少し小さいです。
だいたいわたしが馴染める作風の作品が並んでます。
いつもと違う趣の作品を東めぐみさんが書いておられました。ここには上げませんが意欲的というのか、「創作連詩集」とあります。物語性があって面白かったです。
七彩さんのは「別嬢」の中では半歩枠から進んでいるような新鮮さがありますね。
わたしの胸に響いたのは小西誠さんの2作品。
「詩が書けなくなって」の一篇には「がんばってください」と声をかけたくなりました。
なんか味のある「虚しさ」とでもいうのでしょうか。
たしか今は関東方面の老人施設で暮らしておられるのだったか?
小西さん、頑張って書き続けて下さいよ。
高橋夏男さんの「冬は住み憂き」は能登の震災を書いたものですが、なんということでしょうか、先日の大雨被害。
心が痛みます。夏男さんも言葉がないのではないでしょうか。
夏男さんの「おかんのいる風景」(24)はやはり労作。読ませて頂くと、いまだに発見があります。いや、高橋さんがいまだに草野心平の書き残したものを渉猟しておられて、読者にそれを披露して下さっているということ。貴重です。
高橋様、ありがとうございます。どうかお元気で。
『コーヒーカップの耳』面白うてやがて哀しき喫茶店。