
ポルトガル東部、スペイン国境近くに
マルヴァオン、という村があります。
山の頂上に築かれた城塞の中に村があり、
「天空の城」とも呼ばれる絶景の村。
標高865m。
麓から6kmの上り坂。
平均勾配6%。最大勾配11%。
こりゃあ、ヒルクライムにはちょうどいい坂じゃんか!
てなわけで、私とアシスタントの木下くんで早起きして
「下見」と称して、撮影前に一本☆

私、18分40秒。
木下、27分20秒。
目が覚めていい感じ。
ちなみに太郎ちゃんは坂道が大の苦手。
30分かけて淡々と、ひたすら「先を見ず」上ってた。
でも、ゴールでは最高の笑顔。

「もう二度と上りたくない!」と言ってたけど、
このあと突入した山岳地帯でさんざん上り坂と戯れるはめに。
ごめんね、思いのほか坂道が多かったね(笑)。

「坂バカ」って、希少動物みたいな存在で、
誰もが達成感にヤミツキになるわけじゃない。
とはいえ、下りと平地しかない国なんて、ほとんどありませんので、
上り坂でもある程度楽しめないと、探検部員になってもらえない。
だから探検部員選びは毎度苦労しています。
さて、そんな男3人の喜びも束の間。
この「天空の城」で、驚きの出来事が待っていたのでした。
太郎ちゃんのサングラスが、どっかへ行っちゃったのです。
仕方ないので、私の私物サングラス(オークリー/調光レンズ)を貸与。
代わりに私は、太郎ちゃんの私物「タモさんサングラス」を貸してもらったのですが……

まったくサマになりません。
なんか、とても走る人に見えない。
でも光に弱い私の目では、サングラスなしのロケは難しいので、
現地スタッフのゲラゲラ笑いを尻目に「タモさんサングラス」をかけるほかなし。
ちなみにこのタモさんサングラスですが、
猛スピードで走ってる時に、風にあおられて
どっかへ飛んでいってしまった。
結果、太郎ちゃんのサングラス2つは
ポルトガルへの置き土産に。
どこかで、誰かが愛用してくれていることを祈ります…★
