沢筋を流れ下った水が、パイプで導水されている。家の裏にある池は冬季の消雪を考えてのもの。以前紹介したことがあるが、山間の豪雪地ならではの風景。気をつけてみていると、半蔵金地区にはこの手の池はあちこちで確認できる。
水は雪を融かす。ごく当たり前のことであるが、自然の力を巧みに取り入れた環境に優しい知恵。現在道路の消雪に広く地下水が使用されているが、それとて基本原理は同様のこと。ただ、地下水くみ上げ式の消雪パイプは、地盤沈下を招きかねないという心配がある。(県内の豪雪地ではかなり問題になった所もある。)
なお、特に雪深い山間部では消雪パイプとまで行かずとも、道端の水路の水をわざとあふれさせて舗装路上を流しているようだ。雪国ならではの、そして山間部ならではの風物ともいえる。雪国を訪れることがあったら、是非そんなことを思い出して欲しい。
写真の場所は半蔵金地区にて撮影。奥には水のないプール上に簡易ハウスが建てられている。工事関係者の事務所や休憩施設であると思われる。今やこのプールで水と戯れる子供はいなくなったと言うことか? 一方は今も水をたたえてているが、水を抜かれているプールがある。なんとも皮肉。対照的な風景だ。
<写真撮影:2005.11.26> 2005年 地理の部屋と佐渡島。