地理の部屋と佐渡島

2009年4月よりの佐渡単身赴任があけ、2014年4月より長岡へ。別れが絆をより深めた。今後ともよろしくお願いします。

佐渡魚市場「しただみ」

2005年10月07日 06時10分30秒 | 佐渡地理


▲写真①:手前はサザエ、奥がしただみ。大きさを比較できる。

 

 8月13日(2005年)の佐渡市魚市場訪問の際に撮影した魚貝類の中で、目を引いたものの一つに”しただみ”という貝(巻き貝の仲間)がある。島内の磯、防波堤や護岸のテトラポットなどにはごく普通に見られる貝である。わりかしきれいな円錐形をしたその形には、とんがり帽子のような愛嬌を感じる。(正式にはバテイラと呼ばれるようであるが詳細不明。)

  この貝は牡蠣やサザエのような大きな貝ではない(写真①でサザエと比較で)。そのため食べるにも一つの貝から取り出せる実は小さいので結構手間がかかる。海の幸に恵まれる佐渡にあっては、ありふれた貝なので地元では時折食す機会があるが、魚市場で見かけるということは出荷されているということ。失礼かも知れないが「こんなものまで売るの?」と率直にそう思った。

  この貝は国内の沿岸部ではごくありふれた貝のようで、地方によっては色々な呼称があるようだ。佐渡では”しただみ”と言うが、”しったか”と言う呼称も聞いたことがある。どこがその境界となるのかはわからないが、南三陸志津川町のサイトでは”しったか”であるのに対し、石川県のサイトでは佐渡と同様”しただみ”と称している(注)
 名前も素朴だが、塩ゆでしたその味も素朴なものである。酒のつまみとするのによろしいが、一つ一つつまむ手間がちょっと面倒かな..。ついでなので、取材時見かけた他の貝類の写真も掲載しておく。牡蠣、サザエ、イガイ、バイ(その仲間?)などどれもうまそうなものばかりである。
注:佐渡の言語文化は基本的に関西系の富山・石川・福井に通ずるものがあるからだろう。

 

▲写真②:牡蠣



▲写真③:牡蠣

 

▲写真④:バイの仲間と思うが、大きいのでバイと言って良いか心配。

 

▲写真⑤:イガイ(またはムラサキイガイ)

 

▲写真⑥:あさり

 

 

 

しただみとイガイについてもっと知りたいなら..。

 

 

ぼうずこんにゃくの市場魚貝類図鑑 バテイラ/しったか
http://www.zukan-bouz.com/makigai/kofukusoku/nisikiuzugai/bateira.html

 

ぼうずこんにゃくの市場魚貝類図鑑 イガイ
http://www.zukan-bouz.com/nimaigai/pteriomorphia/igai/igai.html

 

ぼうずこんにゃくの市場魚貝類図鑑 ムラサキイガイ
http://www.zukan-bouz.com/nimaigai/pteriomorphia/igai/murasakiigai.html

 

南三陸志津川町の漁師による海産物の直接販売しったかつぶ(の調理法)
http://www8.ocn.ne.jp/~awabi/tubu.html

 

石川県 21 しただみの卵とじ (石川県健康推進課)
http://www.pref.ishikawa.jp/kenkou/healthy/menu/21/

 

<写真撮影:2005.8.13>   2005年地理の部屋と佐渡島


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