
外海府は海岸の美しさにおいて島内屈指のものである。ここ海府大橋はそんな外海府のまっただ中に位置している。橋の架かる大ザレ川は、河口までV字谷を流れ下り、海に至る河口部で滝となる。海岸に出るのに道もわかりづらく骨が折れるので、滝の姿を下から見た人は少ないはずだ。
さて、橋の上からの風景であるが、上流側の渓谷を見るもよし、また左右の崖を見るのもよしである。右手は沖合に岩(島)が点在し、左手には奥に関岬を望める。(今回紹介している写真は左側を望んだものである。)
植物すらまともに付かぬ険しく切り立った崖。尾根にわずかだが生えている木立が良い。遠巻きに見える関岬は残念ながらやや霞がかった感じがあるが、それもまた遠近感があって良いものと思う。岩と崖、やや濃い青の海と砕ける波しぶきの白。ここではそんな外海府らしい風景の一端を見ることができる。
<写真撮影:2005.10.24> 2005年 地理の部屋と佐渡島