地理の部屋と佐渡島

2009年4月よりの佐渡単身赴任があけ、2014年4月より長岡へ。別れが絆をより深めた。今後ともよろしくお願いします。

10.23新潟県中越地震92「妙見堰から」

2004年12月24日 23時40分00秒 | 新潟県中越地震
12月19日(日)は国道17号と国道291号(旧17号)の分岐点となる妙見堰を訪ねた。

 国道17号を長岡市より東京方面方面を目指して進んでいくと、かつては信濃川右岸を進み、長岡市妙見町をすぎて小千谷市浦柄に入っていた。今は、その妙見町にできた妙見堰上に新しい国道17号がある。かつての国道17号は、今は国道291号となっている。

 この写真に写る建物は、妙見堰の管理事務所でもあるが、資料館も併設されている。ちょうど2つの国道の分岐するところにある。新しい建物であるが、今回の震災で被害も出ている。この建物に併設されている駐車場に、分解された鉄塔の一部が横倒しに置かれている。聞くところによると土台部分などが壊れかかり、安全性の確保が失われたため急遽はずされたという。この鉄塔は、建物屋上に建っていた。

 さて、久しぶりに国道17号をここまで走ってきたこの日は、通行止めとなっていた旧17号(現291号)へ入れそうであった。震災発生直後しばらくは、旧17号(現291号)に進入はできそうもなかったので、是非入ってみたいと思っていた。信号が青に変わるのを待って左折、左折後すぐ右手にある駐車場に車を止めた。長岡市妙見町と小千谷市浦柄間の崖の崩落地点を間近に見るためだ。

 車を止めた場所から信濃川上流を向いて進めば、崖の崩落地点まではしばらく歩けばたどり着く。何度も通った道であるからよくわかっている。わかっているつもりであったが、いざ歩き始めると意外と距離がある。

 しかし、結果として戻ること無く歩いてきて良かった。崩れ落ちて先のない道路先端で見る激しい崩落現場や、この現場で亡くなった被害者のことを思うと、安易に近づくことすら許されないような場所だと思えたからだ。

 
 
 

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