Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

京都暮らし9. 名古屋流

2009年03月03日 | Nagoya city
 京都から名古屋に通勤していると、名古屋流という街の流儀があると思う。どんな流儀かと言えば、それは「キッチュ」だ。
 名古屋のキッチュな錦三丁目(キンサン)に来ると、私は新鮮な刺激を感じる。けばけばしくゴージャスな、このキャバレーの風景こそ、私は名古屋流の一つだと思う。最近こうしたキッチュな風景が面白いと感じているし、名古屋の個性の一つだ思っている。私は、そんな風景を名古屋流と呼んでいる。
 名古屋のお店が、東京のこじゃれた料理や、京都の京料理を出したってつまらんでしょう。例えば名古屋には、ひつまぶしがあり、スパゲッティの下には薄い卵焼きが敷いてあるというのが、名古屋流でしょう。名古屋には、名古屋のレシピがある。そこが名古屋流だと思う。
 だから名古屋のテーマカラーは、何色かと問われれば、私はためらいなく「ゴールド」と答えるだろう。尾張出身の織田信長の安土城天守閣の金粉を施した復元模型や、豊臣秀吉の金色の茶室、徳川家のテイストにしたがって昨年放映された「篤姫」をみれば、やはり「ゴールド」がよく似合う。
 キッチュでゴージャスなゴールド・エンターテイメント、それが名古屋流だとすれば、古都から通ってくる私としては、面白いテイストができあがると思うけど・・・。

2009年、錦3丁目界隈
CanonEOSkissDigital,EF16-35mm/f2.8
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする