デザインのどんな場合でも、企てることの最初に必要かつ重要なのは、イメージづくりである。ヴァーチャルアイランド・version2.のイメージを最初に考えたのは、実は2年ぐらい前であった。
当時ゼミ生らと、 このブログの最初の頃に登場した話題である セカンドライフのプロジェクトを行っていた。このプロジェクトも、終わりに近づく頃、実は二番目のシム(島)のデザイン構想を練っていた。当時のイエローブックを見ると、そこには、この写真でも示したように、集落を斜面に積層させた風景ができないだろうかという、アイデアが描かれていた。実例を挙げれば、南イタリアのアマルフィをはじめとする幾つかの集落がイメージの根底にあったようだ。
スケッチの右下には、Tsukuba→Tsurumiと記載されているので、筑波大学での講義の帰りに、筑波エキスプレスの車内で描いたものである。スケッチを描きながら、建築のディテールがよくわからないと思っていた。この地域の写真は集めたが、スケール感が見えない。実際に出かけるほか、ないだろうというのが、当時の課題であった。この課題は、後に容易に解決されることができた。
それは、この地域のフィールド調査による研究書が、日本で出版(注1)されたからである。そういう点では、タイムリーなイメージつくりであったと思われる。
ともあれ、version2のイメージは、セカンドライフのシム環境、つまり256m×256mの規模で、次第に具体化されはじめていったのである。
注1:陣内秀信、南イタリアの居住空間、中央公論美術出版
イエローブック2007.7.3~9.8
当時ゼミ生らと、 このブログの最初の頃に登場した話題である セカンドライフのプロジェクトを行っていた。このプロジェクトも、終わりに近づく頃、実は二番目のシム(島)のデザイン構想を練っていた。当時のイエローブックを見ると、そこには、この写真でも示したように、集落を斜面に積層させた風景ができないだろうかという、アイデアが描かれていた。実例を挙げれば、南イタリアのアマルフィをはじめとする幾つかの集落がイメージの根底にあったようだ。
スケッチの右下には、Tsukuba→Tsurumiと記載されているので、筑波大学での講義の帰りに、筑波エキスプレスの車内で描いたものである。スケッチを描きながら、建築のディテールがよくわからないと思っていた。この地域の写真は集めたが、スケール感が見えない。実際に出かけるほか、ないだろうというのが、当時の課題であった。この課題は、後に容易に解決されることができた。
それは、この地域のフィールド調査による研究書が、日本で出版(注1)されたからである。そういう点では、タイムリーなイメージつくりであったと思われる。
ともあれ、version2のイメージは、セカンドライフのシム環境、つまり256m×256mの規模で、次第に具体化されはじめていったのである。
注1:陣内秀信、南イタリアの居住空間、中央公論美術出版
イエローブック2007.7.3~9.8