しばしばこのブログでも、個人的にはFujiと比較してもキヤノンの自然界、特に緑の色の悪さを指摘した。だが人工的な色彩や、彩度の高い色彩には予想外に優れた効果がある。このあたりの色彩の設定がキャノンの得意とする色なのかも知れない。
だから通し矢のように、色彩豊かな着物姿の場面では、キャノンが活躍するのである。個人的には、ネイチャーフォトはニコン、姉ちゃんフォトはキャノンと理解しておいた方が良さそうだ。要は人物系に基準をあわせていると類推している。
2年程前私は、袴と着物と帯の色彩のコンビネーションだけを撮影したこともあった。それは、まさに日本美の饗宴のようで大変面白かった。不思議なことに、不調和だと思われる配色が皆無であった。レンタル屋のセンスが良いのだろうか。
配色という視点から見れば、良い配色の和服コードというものがあると思う。着物と袴はこの色の組み合わせで、帯でアクセント、かんざしは、こんなふうにといったようにである。だから、色の使い方が手慣れていると思わさせられた。
京都市・三十三間堂,2010年1月17日撮影.
EOS40D,EF100-400mm,f3.5-5.6,
シャッター:1/500,絞りf5.6,焦点距離105mm,ISO400.