Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

京都暮らし210. ギャラリーの活気

2010年01月24日 | Kyoto city
 通し矢は、二十歳の活気でみなぎっていた。うらやましがってもしょうがないのだが、若いのはいいよねと、この時だけはそう思う。実はバックヤードのギャラリー達も大変活気がある。
 私が脚立を立てていたら、近くのオバハンが、「私の娘がそろそろ投射に出てくるんですよぅー!、舞鶴から来てるんですよっ!!」と言い寄ってくる。
私が、「あっそれなら、脚立に乗らはったら、見えるんちゃいます(舞鶴はどうでもいいのだが)」。
別のオバハンが「娘さん何番ですぅー、・・・ああっ、それならもうじきですわな」。
「まだ、でてこんなぁー、今何番どす!?」。近くで望遠鏡で除いていた別のオバハンが「今、○○番です、あっ!それなら後とろちゃいますかぁー!!」。
「ああっ!、ちちょっと、娘が出てるんですぅー!!、ももっちょっと、前に行かせてぇー、娘が端にいるんですぅー・・」と言って、私の脚立をガンと人の列の中に押し出してよじ登り、小さなデジカメで写真を撮っていた。突然たくましくなる根性には笑えた。撮り終えると風のように去っていった。
 通し矢を楽しみにしているのは、親御さん達であった。私は、乳離れするのが成人式だろうと思いながら、といって一生に一回しか出る機会がないのだから、当然かとも思った。

京都市・三十三間堂,2010年1月17日撮影.
EOS40D,EF100-400mm,f3.5-5.6,
シャッター:1/400,絞りf5.6,焦点距離100mm,ISO400.
コメント
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