Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

京都暮らし216. 冬の体験

2010年01月31日 | Kyoto city
 今日の京都は、小雨が降り少しだけ冷え込んできた。といって暖冬傾向だから、それほど寒いわけではない。催事のない普通の静かな日々が続いている。
 こういう退屈なときに、お勧めなのが東北への冬の旅である。昔青森市の仕事をしていたときは、好き嫌いにかかわらず、いやでも冬の青森に行き、仕事を済ませてから酸ヶ湯温泉へでかけた。身の回りの風景がすべて雪だらけであり、その中に身をおくと、濃いスープをたっぷり飲まされたかのような濃厚な気分になれる。スキー場に行けば、イベントや花火大会などがあり大変賑やかなのである。人々の距離が近づくような冬の暮らし方というのも、結構面白い。雪だから籠もるだけではなく、雪を親しむ、或いは楽しむというのが、今の青森のライフスタイルだ。
 それに冬の青森市の街は、雪が降り、除雪をすると道の両側に雪がうずたかく積み上げられている。そんな雪の塊の先に赤提灯が見えるといった風景は、大変風情もあり結構美しく見える。雪国という、関東や関西人からみれば、どこか遠い世界に行ってきたという非日常的な体験をしてきたという実感がする。そこが、冬に東北を訪れようとする人達の動機ではないかと類推する。
 このような平凡な日々は、是非雪の東北へ出かけ、温泉につかり、すこし非日常的体験をすることをお勧めする。戻ってきてから、やはり雪がない街は、暮らしやすいなと思うのである。京都にいて、雪が降らないかと気になるのも、そんな東北での非日常的体験の故かも知れない。

京都市・三十三間堂,2010年1月17日撮影.
EOS Kiss Digatal,EF16-35mm,f2.8,
シャッター:1/250,絞りf8,焦点距離16mm,ISO400.
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