Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

京都暮らし357. 美味しい骨盤

2010年07月07日 | Kyoto city
 前にもこのブログで書いた話だが、私は学生時代人体デッサン、とりわけクロッキーを随分と勉強していたので、今でも街を歩いている女性達の裸体と骨格が、コスチューム=衣装の上からでもわかる。特に最近のお姉ちゃん達は、ホットパンツに薄着という裸同然で街を歩くから、意識しなくても、それらがわかってしまう。
 もちろんその位のことがわかるほどにデッサン力がなければ、芸術系の学部には入れない。だから絵画や彫刻を専攻する人間達は大体裸の体型が見えている。私は女性しかデッサンしなかったので、男の体型はわからない。
 そんな若いときに培った眼力で、街ゆく女性達を意識的にみていると、あの頭蓋骨は格好いいとか、大臀筋の形状が可愛いではないかとか、そしてあの骨盤が美味しそうだなと思うときがある。
 骨盤というのは骨の形もユニークなのだが、上体と下肢をつなぎぐので様々な動きがあり、それに筋肉と脂肪が面白いように絡まっている複雑系だ。余談だが骨盤のネガティブな形態が衛生陶器だとおもうが。
 例えば素人がデッサンをすると骨盤を含む腰のまわりが全く描けない。それを理解するためには芸用解剖学の知識とデッサンやクロッキーによる訓練が必要であり、それができないと、座っている状態や歩いている状態が描けないということになる。
 でっそんな骨盤も動作と骨と筋肉と脂肪の絡まり具合によって様々な表情があり、前から見ても、後ろから見ても、結構アーティスティックなのである。この骨盤のあたりがきちんと描けるようになると、ようやく人体になるわけだ。
 だから街を歩いている股の切れ上がった女性を見ていると、これは骨盤がグッと横に広がりその上に細い上体がついているなんて美形だと思ったり、衣装で圧縮されたお尻をむくとこれ位の大臀筋のサイズになり、これは骨と筋肉や脂肪との付き方が面白いとか、といった具合に意識的に観察すれば、意外に面白い一時をすごせる。
 女性はインナーでボディを圧縮したりつりあげたりと苦労しているが、骨の形は変えられない。そんな美味しい骨盤探し、というのも退屈な街歩きの気晴らしにはなる。私流のヒューマンウォッチングであろう。

京都市・京都府立植物園,2010年6月13日撮影.
Fuji FinepixS5pro,Carl Zeiss Makro Planar f2/100mm,ZF.
シャッター:1/60,絞りf4.-1/3露出補正,ISO1600,カラーモードF2.
コメント
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