Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

PEN LIFE9. 私の仕事スタイル

2010年07月12日 | Kyoto city
 一寸ペンのズームレンズを用いて手持ちで、花卉の接写の撮影を試みた。使用したズームレンズは、特に接写機能があるわけではないが、これぐらいまで近寄れる。概してペン等のマイクロフォーサーズという規格は、接写に強いようだ。あまりうるさいことを言わなければ、これでいいではないか、という気安さがペンにはある。
 撮影機材を持っていることを忘れさせる。鞄の中を探れば携帯電話や手帳などと同感覚で、ペンが入っていたという位の気安さである。しかも通例のコンパクトデジタルカメラよりは、はるかに撮影素子のサイズが大きいし、れっきとした一眼レフなのである。しかも機材の内部に通類あるはずのミラーがない、デジタル時代の構造なのである。
 というのものこれまでのデジタル一眼レフがビジネスユースの機種を頂点にして、大きく、重く、かさばるという三悪の産物なのである。それにあの重たい機材を抱えて大仰に撮影するというスタイルは、どう考えてもダサイとしかいいようがない。
 京都の催事に出かけると、某重量機材を振りかざし、腕章を巻き、プロですという顔をして撮影しているビジネスユーザーを見かけるのだが、たかだか36×24mmサイズの情報を得るのに、それはものすごく大げさな仕様であり、はたから見ていても時代遅れの撮影スタイルだ。なんか私達は写真しか撮れませんと自らの無能さを公言しているようで、はたからみていると恥ずかしい気分でもある。言い換えればそれは20世紀のフィルム時代の撮影スタイルそのものであり、そんな格好悪いスタイルを今に再来させても、私には時代錯誤の風景にしかみえない。
 やはり空気のようなデジタル・ペンに、iPad、iPhone位を小さなザックに入れて、フットワークよく動ける方が、デジタルの進化を享受した現代のスタイルであろし、それがこれからの普通の仕様になってゆくであろう。このように書くと背筋が寒くなる機材メーカーも出てくるだろうけど。
 私流に言えば、撮影したらイノダあたりの珈琲屋でお茶をしながら、iPadに撮影データをうつしかえたり、自家製のイエローブックに原稿の草稿を書き留めたり、ファーバーカステルでデザインを考えていることの方が、私の仕事スタイルに合致している。そんな私のクリエイションスタイルにするっと入り込んでくるところが、ペンライフなのである。
 さてこれからワールドカップの決勝戦でも見ながら、夜更かしをするか........。

京都市・府立植物園
OLYMPUS PEN E-P2,M.ZUIKO DIGITAL14-150mm/F4-5.6
シャッター1/200,絞りf5.6,焦点距離150mm,ISO640.
コメント
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