Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

PEN LIFE871. 裸地

2014年02月27日 | Kyoto city
 都市の中にあって公道が裸地というところは大変少ない。
 黒谷から下がり丸太町通を越してから名前の付いていない横町を進むと、よくある路地のように見えていたが何かありそうだといういつもの感覚で入り込んでみると、都会のエアポケットのように裸地を取り囲んで庭を抱え込んだ民家群がある。随分都会離れした空間であり、静かで大変良い場所だ。表札を見ていたら、やはり外国人の名前もあった。彼らは良いところを見つけるのが旨いよな。京都にあって都会らしからぬゆったりとした場所だ。
 民家の前面の庭からシームレスに続く中央の小さな広場がこの地区のとても大きな財産だ。ここでは子供達の格好の遊び場となり、コミュニティのよりしろとなり、地蔵盆の舞台になり、時には地震などの時の避難所にもなる。住まいはこうつくりたいという見本のようなモノである。電柱が比較的新しいのので、近年までは電気がこなかったとか!?、まあそれはないだろうけど。
 こういう光景を見ていると空間的なゆとりというのが、とても重要だと思わせてくれる。ただし現代都市の事情ではのぞむべくもないが。

京都市・東天王町
OLYMPUS OM-D E-M1, M.ZUIKO DG24m/F2.0
ISO200,露出補正-0.3,f3.2,1/200
コメント
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