Creator's Blog,record of the Designer's thinking

毎月、おおよそドローイング&小説(上旬)、フィールド映像(中旬)、エッセイ(下旬)の3部構成で描き、撮り、書いてます。

Fisheye26. エキジット

2019年11月29日 | diving

 

 安全停止からエキジットし、カメラがBCDから外されてボックスに投げ込まれるまで、Goproのビデオモードを回しっぱなしにしてみた。水中と地上との境界というか、浮力がなくなって地上の重さに戻る瞬間をビデオ画像で捉えてみようとする試み。もちろんそんなことがドラスティックにうつるはずがないのは承知済みだが、ビデオだとやはりトライしたくなる。そんなビデオ画像から静止画を切り出してみた。

 ダイバーが水上に顔を出したときから次第に浮力がなくなり、変わりに地上の重力が増加しつつ、船のタラップをあがるときは20kg以上の機材の重さが加わり、最後の力を振り絞って力任せのエキジットだ。

 流れの速いところや波があるところでは、エキジット途中で船が突然揺れて万一海に振り落とされても、フル装備だとリカバリーは容易だ。だが水中でフィンだけ外すと上がりやすくはなるが、そのかわり流されたときは、浮くことはできても重装備だから泳げない。だから私は、可能な限りフル装備で船に上がる練習を心がけている。実際粟国島では波があるためフィンをつけたままエキジットすることが必須だと聞いた。

 ダイビングは海にエントリーするよりは、海からエキジットするときが重労働だ。それは浮力があって万事軽く感じてきた水中から重力がある地上に戻ってくるからだ。水中ではなんなく振り回せる大型撮影機材も突然重みを増してくる。

 きっと宇宙飛行士も地上に戻ったときには、地上の重力で自分の身体の重さを痛感するだろう。地球の重力ってすごい力だと思う。

 しかしダイビングポイントに限っては、いつも波があるわけではないので一番お気楽な方法は、水上でBCDや付随しているタンク一式をぬいでしまうことだ。そして、さっさっと上がって後はお任せ。

 さて京都市内も天気予報では、都心部は11°:4°、気象台がある都心北側では7°:1°、北風も吹き冬到来。このダイビングシリーズも先ずは、ここでエキジットしよう。

 

沖縄県慶良間諸島

GoPro7、INON水中セミフィッシュアイコンバージョンレンズ UFL-G140 SD


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