地上のフィールドワークでも、焦点範囲がそれぞれ異なる撮影機材2台持ちは理屈としては正解なのだが、実際に振り回すというのが大変煩わしい。それが水中での2台持ちは、どうだろうかという関心があった。
つまり魚眼レンズとマクロのできる小さな機材の2台持ちが、物理的重さよりも2台を同時に水中で使い回せるかどうかに関心があった。
それまでは1台持ちだから、ダイビング前に魚眼でゆくかマクロでゆくかを予め決めておかなければならなかったし、実際水中にゆくと、魚眼の場面もマクロの場面も同時に登場する。これまでだとどちらかの撮影を切り捨てなければならなかったわけだ。
それをハウジング系機材よりもすこぶる小さい機材の2台持ちで解決できないかというわけだ。最大の問題は難なく水中で振り回せるかどうかだ。
実際にやってみたら浮力もあるし地上のような煩わしさがなく意外に容易に振り回せた。これなら、使えそうだということがわかり、撮影範囲がグンと広がる。広がらないのは頭の切り替えか、これはどうしょうもない。
例えば、同じクマノミを撮影しても2番目の画像は魚眼レンズで近寄れる限度で撮影。これより接近するとクマノミにぶち当たる。3番目の画像は50cm位の距離から内蔵ストロボを用いてマクロモードで撮影している。
このように性格の違う2台の機材が使い分けられる。それが可能なのはニコンW300がハウジングレスで大変軽い優れものであること、Goproもハウジングにいれてあるが、それ自体が大変小さいということが大きく寄与している。
水中に限ってだけど、小さな機材の2台持ちがありえそうだ。
沖縄県慶良間諸島
GoPro7、INON水中セミフィッシュアイコンバージョンレンズ UFL-G140 SD
1)ISO212,焦点距離3mm,露出補正0,f/2.8,1/962
2)ISO400,焦点距離3mm,露出補正0,f/2.8,1/240
ニコンCoolpixW300
3)ISO125,焦点距離5.6mm,露出補正0,f/4.2,1/400
4)ISO125,焦点距離8.5mm,露出補正0,f/4.3,1/250