Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

Fisheye23. 視距離50m以内、ランドスケープとマクロ

2019年11月26日 | diving

 

 人間が関わる環境の類型は、空気がある地上、水中、宇宙の3タイプだけである。

 こうしたスタティックな画像を並べると、どこかの惑星にでもいるようだ。宇宙と水中という環境の違いがあるが、私達の世界の最初はこんな風景だったか。

 僅かの期間に魚眼レンズを多用した。今では私の必須の画角になっている。これがないと水中では、マクロモードの魚ぐらいしか撮影できない。もちろんそれとて面白いのであるが、こちらは魚類学者ではなくてランドスケープデザイナーですから、魚ばかりじゃ飽きるのよ。だから魚眼レンズは、私には常用レンズといってよい。

 それに水中で水の透明度の範囲内でしか撮影はできない。それがよくても視距離50m以内。それ以上は人間の眼も撮影機材も及ばないということだ。

 それに水中ではレンズの画角が狭まるわけだから、地上で焦点距離24mmの超広角レンズは水中では30mmぐらいのレンズになってしまう。そうなると次第に接写ぐらいしかできなくなってくる。

 人間が捉えられるのは、その程度の範囲だから、50mはある大きな岩を丸ごと撮りたいといったランドスケープの場面では魚眼レンズの画角が必須になってくる。

 その割には、リーズナブルな機材の魚眼レンズは、もっぱらサードパーティー製に依存している。あとはEOS5D+魚眼広角レンズ+ハウジングといった具合に、大変大きく高価なシステムになってくる。学術調査ならこうした大きなシステムになるが、それとて視距離50m以内の世界だから、学術上どうしても見えないところまでみてゆく必要がある場合は、マルチビーム音響測深装置となり、むしろこちらの方が数値データになるから3DCGで可視化したり、加工や応用もきく。ただし魚ではなく、地形を捉えるわけだが。

 そんなわけで所詮視距離50m以内の世界だから、リーズナブルな消耗品機材でよいと思うが、そのGoproが結構活躍しており、ニコンのニコノスが登場しない以上は、これでいいじゃないですか!、と結論づけている。

 

沖縄県慶良間諸島、久米島

GoPro7、INON水中セミフィッシュアイコンバージョンレンズ UFL-G140 SD

1)ISO100,焦点距離3mm,露出補正0,f/2.8,1/963

2)ISO190,焦点距離3mm,露出補正0,f/2.8,1/962

3)ISO190,焦点距離3mm,露出補正0,f/2.8,1/962

 ニコンCoolpixW300

4)ISO125,焦点距離7.2mm,露出補正0,f/4.2,1/200

5)ISO125,焦点距離11mm,露出補正0,f/4.4,1/125

6)ISO125,焦点距離10.1mm,露出補正0,f/4.4,1/160

コメント
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