Creator's Blog,record of the Designer's thinking

毎月、おおよそドローイング&小説(上旬)、フィールド映像(中旬)、エッセイ(下旬)の3部構成で描き、撮り、書いてます。

私の小さな旅3. 焼鯖

2011年06月15日 | field work
 国道162号線沿いの市役所の先を右に入ると、旧市街である。ほどなくいずみ町という昔からの市場にぶつかる。この少し蛇行した昔からの道沿いに、海産物の商店が並んでいる。だか店の多くはシャッターを降ろしている。早すぎるのか、或いは朝早くから開いてもう終わってしまったのかは、わからない。海岸に観光市場があるので、こちらは人出も少ないが生活市場の感じがしていて好ましい。
 かっては、小浜で陸揚げされた鯖をいずみ町から、熊川宿、朽木を経て、京都の出町柳まで塩漬けの鯖を運んでいた鯖街道の出発点だそうな。画像は、鯖の丸焼きだろうか。一寸旨そうな気配が漂っていた。
 鯖の煮付けは、定食屋ならどこでもある定番メニューだが、味が今ひとつなので、私はあまり食さない。鯖嫌いと言ってよい。
 だが京都の焼鯖は、やはり俄然旨い。鯖は煮るのではなく焼いて、醤油をつけて食べたほうが正解だと思われる。

小浜市,2011年6月11日
OLYMPUS E-P2,M.ZUIKO DIGITAL 14-150mm,f:4-5.6
ISO1600,100mm,露出補正1/3,f5.6,1/100,iFinish
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私の小さな旅2. 和洋折衷の妙

2011年06月14日 | field work
 寿司を食べたら、建築行脚。早速南川沿いに建つ国の登録文化財「聖ルカ教会」だ。明治30年頃に建てられ、我が国の教会建築でも、木造真壁造というのがユニークだ。屋根勾配が西洋建築風だが、入母屋づくりという和小屋で瓦屋根というところが和洋折衷の妙である。設計はバーガミニーと物の本にはあったが、建築家だろうか宣教師だろうか。そんな不思議な面白さがあるなということをつらつら考えながら、満腹のため通り過ぎた。何が建築行脚だ!。
 それにしても駅から小浜城址へと延びる一本道は、この街の基幹道路であり、おそらく戦後に整備された道なのであろうか。わかりやすいが、歩いていて大変退屈で苦痛さえ感じさせてくれる現代の自動車のための道である。
 私は、面白さと退屈さの混ざり合った複雑な感覚で歩きながら、旧市街の入り口を目指した。

小浜市,2011年6月11日
OLYMPUS E-P2,M.ZUIKO DIGITAL 14-150mm,f:4-5.6
ISO200,90mm,露出補正1/3,f7.1,1/320,iFinish
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私の小さな旅 寿司の王道

2011年06月13日 | field work
 週末の本格的な梅雨空の中、ブラッと若狭へ私流の小さな旅にでた。何故若狭かといわれても大した理由はなく、ただ今まで出かけたことがなかった京都の北へ、いってみようという程度のものだった。それに快速電車でゆけるというのが、より気軽な気分にさせてくれる。
 最初にOBAMAで下車した。アメリカの大統領と同じ名前を持つことを、ささやかに誇りにしている小浜市である。実は昔から海のない京都の名物である鯖寿司は、この小浜から運ばれてきた。
 雨降る小浜の街で昼飯で目指したのは、寿司屋「すし良」である。 雨が幸いして、昼の開店時で数人のお客さんぐらいであった。日本海の魚介類が売り物の街だから、当然すしは旨い。最近ではWEBで小浜を検索すると、必ず登場する。ネタは鮮度が良く、厚く、海老はまだ動いており、 そして嬉しいのが、わさびがたっぷり効いていて、 寿司の王道を思わせる。
 このために、遠路やってくるお客さんも多いのだろう。開店後ほどなくして日本海の小都市小浜の寿司屋は、満席になってしまった。

小浜市,2011年6月11日
OLYMPUS E-P2,M.ZUIKO DIGITAL 14-150mm,f:4-5.6
ISO1600,70mm,露出補正1/3,f5.4,1/100,iFinish
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一寸スケッチ 新緑が始まる上高地22.

2011年06月12日 | field work
 引き続き上高地の新緑である。
 話題を変えて、新幹線の中でモバイルPCを使っている人は結構多い。だがwindowsのPCは、小さいとはいえ随分厚みがあって、ごっつく重そうだ。まあデザインもださくてみてられないが。
 一般にモバイルPCは、HDがデジタルカメラで使用しているFDカードになっているのだろう。だからメカニズムの部分が大変少ない上に小型軽量にできるわけだ。
 私は、当然Air Macなので、他のモバイルPCよりは群を抜いて大変小さく軽く、デザインも優れている。Air Macは、他にも画面が美しいというメリットがある。これでDVDでも外付けしておけば、映画も高画質で見られる。
 当然EMOBILEでiDiskにアクセスしデータを引き出して仕事をし、メールを送受信したり、インターネットも見ている。名うての友人は、Air MacにWIndows7を入れ、さらにAutoCadをインストールして、移動しながら図面を書いている。使用感は全く問題ないそうだ。クラウドコンピューティングを先駆ける使い方をすでにしているわけだ。
 だから最近Air Macとデジタルペンを入れられる小さな鞄を物色していた。そう思っていたら、以前13inchのMacを入れていたCAPで4000円で購入した小さなショルダーバックがあった。iMac用のPCスペースには、Air Macが二台入りそうだ。EMOBILEも入れ、プロジェクター用のケーブルや電源コネクターを入れ、デジタルペンを1台いれて、移動グッズは完成である。A4書類もはみ出すが入るし、iPad用の穴もあいているではないか。これでクラウドコンピューティングの環境は出来た。
 さて来週は、クラウドシステムを入れた鞄を持って、TOMMOROWLANDの夏ジャケットを着て出かけよう。最近はスーパークールビズでアロハシャツもOKなんていうのは、私は昨年までそうしていたのでバスし、ことしはひねくれて、ジャケットにネクタイを締めてゆこう。もちろん仕事部屋の冷房もガンガンきかせて仕事をしよう。みんなが暑い中節電するのだから、人と違う路をゆく私のやり方位では、電力不足にならないだろう(笑)。

明神-上高地,2011年5月21日
OLYMPUS E-P2,M.ZUIKO DIGITAL 14-150mm,f:4-5.6
ISO200,150mm,露出補正0,f5.6,1/200,iFinish
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一寸スケッチ 新緑が始まる上高地21.

2011年06月11日 | field work
 この梓川の中州の木立の新緑のように、 ズームレンズでなければ撮影できない被写体もある。
 まさに新緑の色彩だ。あと一週間もすれば初夏の光の中、梓川河岸でウェストン祭が開かれ、上高地の多くがこのような色に染まり、美しいではないかと思っていた。だが実際は、一週間後も雨模様だったようだ。それでも美しいですが。新緑ををみているとあれこれと書くような言葉もなしだね。
 話題は変えて、このブログで何年も使用しているMobile meが9月からiCloudに移行するというメールがmacから届いた。
 クラウドコンピューティングというのは、今の時代の先端トレンドなのだが、実際Mobile meを使用しているとiDiskに仕事で使うファィルを全部入れてあるから、複数のパソコンでデータを引き出したり、加えたりしており、年度替わりの時に、このデータ一式を外付けHDへコピーしておけばよい。もちろんデータの受け渡しもiDiskだ。こうした使い方が複数のPCで、複数の場所で仕事をするときには、大変便利なのだ。すでに私自身クラウドコンピューティングをしているわけだ。
 もちろん私のiPhonもAir Macも活躍している。appleは、いつもユーザーの使い方にいち早く応えてくれるね。
 しかし不快なのは、日本の通信環境の水準の低さと値段の高さだ。WiFiといっても、初期のイーサネットの速度だからね。もうあきれるというほかない。

明神-上高地,2011年5月21日
OLYMPUS E-P2,M.ZUIKO DIGITAL 14-150mm,f:4-5.6
ISO250,100mm,露出補正0,f5.6,1/200,iFinish
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一寸スケッチ 新緑が始まる上高地20.

2011年06月10日 | field work
 明神小屋まで戻ると雨もあがってきた。もう機材をガードする必要もなくなったので、ズームレンズに付け替える。山では被写体によってではなく、天候によってレンズを交換するのが正解だと思ったのは、このときである。
 さっそく目の前に現れたのは、冬眠からよみがえったばかりの野生猿の群れである。冬の絶食を回復するかのように、木の枝に大挙してまたがり、実を食べるのにやっきになっている。 今年生まれたばかりの子供を抱えた親猿もいる。
 上高地では、施設に餌ほしさの下心ある猿が寄りつくことはあるが、関係者やビジターが餌をあげることはまずないから、結局自然界に戻って暮らしているのであろう。人間にはメリットがないと猿に学習させているわけだ。従って人が側を通り過ぎても、よってくる気配も逃げる気配もない。いまのところ、お互いに共棲しているようだ。

明神-上高地,2011年5月21日
OLYMPUS E-P2,M.ZUIKO DIGITAL 14-150mm,f:4-5.6
ISO200,150mm,露出補正0,f5.6,1/200,iFinish
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一寸スケッチ 新緑が始まる上高地19.

2011年06月09日 | field work
 帰路も同じ路を戻るだけである。少し雨脚が遠のきつつあるようだ。
 川と陸地の境界領域とはこんな案配だ。河川が入り込み二輪草の群落をはじめ高山植物が繁茂しているのが見える。ランドスケープデザインの視点から見ても、こういう微妙なデザインは見とれてしまう。
 相変わらずヤッケの懐に入れたパンケーキレンズが、活躍しているようだ。軽いからついでに持ってゆくかという気分でリュックにいれておいたのだが、それは正解だった。フィルム換算で40mmという少しだけ広めの標準レンズも使いやすく、かっての優れものの名機ミノルタCLEを思い出させる。それに撮影機材の軽さを痛恨する、そんな雨の上高地の散策であった。

徳沢園-明神,2011年5月22日
OLYMPUS PEN E-P2,LUMIX G 20mm,f1.7
ISO200,20mm,露出補正0,f2.8,1/200,iFinish
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一寸スケッチ 新緑が始まる上高地18.

2011年06月08日 | field work
 月曜日から腸内炎を患い、お粥とお茶ぐらいで、ほとんど食事ができない日々が続いた。それても、昨晩は、かけうどんをすすり少しだけ食事できた。こうなると健康なときの食生活は大切にしなきゃと思う昨今である。
 今日の画像は、淸水屋ホテルが新しく始めた「河童のひるめし」というお弁当であり、価格も千円とリーズナブルだ。前日に予約しておいて朝弁当を受け取り、徳沢園でのお昼となった。ホテルの味付けだけど、結構美味しい。旨い弁当があれば、これを持って涸沢へ登山し、かねの橋の河原で、充実のお昼にする方法もあるなと思わせしめる。
 ザックの上にのせて撮影しようとしたら、暑い息がかかりレンズが曇ってしまった。拭くのも面倒なので、えいままよと撮影したら、いかにも雨の降るガスった高原の雰囲気になった。ソフトフィルターがわりだ(笑)。

徳沢園,2011年5月22日
OLYMPUS PEN E-P2,LUMIX G 20mm,f1.7
ISO200,20mm,露出補正0,f2.8,1/200,iFinish
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一寸スケッチ 新緑が始まる上高地17.

2011年06月07日 | field work
 徳沢園まできたら、ミネザクラが1本咲いていた。ここではいつもハルニレが出迎えてくれるのだが、ようやく芽吹き始めた頃のようだ。いつもならテントが群れをなす原っぱも、この時期は人も少ない静かな涸沢への中継ポイントである。 私のこの日の行程は、ここまでである。
 かっては夜行列車で朝上高地についたときは、ここの原っぱで寝不足を解消して、涸沢に向かったこともあった。
 また徳沢園の山小屋に泊まったこともある。山小屋と言うよりは、民宿に近い。部屋は個室が多く、窓からの眺めは、高原をたっぷり感じさせてくれる。風呂もあるし、食事も涸沢に至る山小屋のなかでは、もっとも上質な方である。
 ここから涸沢まで4時間ぐらいだが、大方はここから1時間山よりの横尾山荘泊まりとなる。だから次第に登山から、高原の空気を堪能したい静養向きに利用者が変わっているのではないだろうか。上高地の奥座敷と言ってもよいだろう。
 涸沢からゆっくり降りてくれば、調度ここでお昼となる。いつもカレーライスを食べに立ち寄る。ハルニレが咲くここの環境が美しいので、一服するには大変良いところだ。

徳沢園,2011年5月22日
OLYMPUS PEN E-P2,LUMIX G 20mm,f1.7
ISO200,20mm,露出補正-1/3,f3.5,1/320,iFinish
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一寸スケッチ 新緑が始まる上高地16.

2011年06月06日 | field work
 梓川である。水量が増えれば川幅一杯に水が流れ、少なければ河床を歩くこともできる。
 そして都会のように、堤防の先がいきなり川というのではなく、ここでは川と陸地の間に、川の支流が流れ込んだ曖昧な領域があって、そこには動植物が多く生育する生態環境が形成されており、風景としても面白い。そんな曖昧な環境があってこそ自然のあるいは本来の川の姿なのである。そんな曖昧な環境の中に、新緑が垣間みえるようだ。
 登山路のところどころで、こうした梓川の姿が眺められる。今日は背後の北アルプスの山々は、霧のなかである。もうこの路を何十回と通ったことだろう。右岸の新緑の先に徳沢園がある。
 よく考えると、私は、北アルプス以外の日本の土地にあまり出かけるといったことが少ない。色々歩き回るよりは、上高地-涸沢の風景で満ち足りているようだ。涸沢のナナカマドの紅葉は、日本の紅葉のトップクラスだし、三千メートル級の山々が連なる風景は、日本では北アルプスしかない。ここで堪能すると、日本では他を徘徊しようという気分にはならない。
 人によってお気に入りのところが、あると思われる。お気に入りには、何回でも訪れるだろう。それがリゾート本来の姿である。リゾートとは、「リ=繰り返し、ゾルト=人々がいる」、つまり「たびたび人々が訪れる場所」というのがリゾート本来の語義であるからだ。
 北アルプス、とりわけ上高地-涸沢は、すこししんどい登山ができて、高原で静養でき、温泉もある、私のお気に入りのリゾート環境なのである。
 
上高地-徳沢園,2011年5月22日
OLYMPUS PEN E-P2,LUMIX G 20mm,f1.7
ISO200,20mm,露出補正-1/3,f5,1/640,iFinish
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一寸スケッチ 新緑が始まる上高地15.

2011年06月05日 | field work
 明神の山小屋をすぎると、この時期は二輪草の群落に遭遇する。愛らしい、友情、協力、仲良し、といった花言葉があるぐらいだから、日本人の好きな植物なのだろう。花弁はあまりにも小さい。
 だから、デジタルペンを ヤッケの懐から取り出して 、グッとよって接写である。意外に接写がつかえるパンケーキレンズは、こういうときに重宝している。雨が降っているのだから、こんな時にレンズ交換をするなんてナンセンスだ。こんなときでもレンズ1本ですめば、それにこしたことはない。今回の雨の中では、このパンケーキレンズに随分助けられた。
 被写体に応じてレンズを使い分けるなんていうのは、都会の中で撮影する発想だろう。山では被写体ではなく、行程と天候とこちらの体力とでレンズを使い分けるのである。
 この二輪草の辺りは、シダの群落があったはずなのだが、少し土砂が崩れてよくわからなくなってしまった。地形が変わらないように見えても、少しずつ変化しているようなのだ。

上高地-徳沢園,2011年5月22日
OLYMPUS PEN E-P2,LUMIX G 20mm,f1.7
ISO200,20mm,露出補正-1/3,f3.2,1/640,iFinish
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一寸スケッチ 新緑が始まる上高地14.

2011年06月04日 | field work
 梓川に沿って続く、徳沢園への登山路は、アップダウンも少なく、ハイキングには調度良い。ただし、この日は雨でしたが。
 すれ違う登山者をみると、この時間ならば横尾山荘泊まりだとか、朝早く涸沢ヒュッテから降りてきたといった具合に、すれ違う時間帯で行動パターンが予想できる。登山路の行程というのは、人によってそんなに差ができないからだ。多分昨日は快晴で素晴らしい風景が見られただろう。一転して、今朝は激しい豪雨のなかの下山だった。
 道すがら、雨が木々の緑を一掃際だたせていて、美しいではないか。雨具でしっかりガードされていれば、こんなお気楽なハイキング、というよりは森林浴であるが、それも結構楽しい。都会の雑事や諸々のことを一時忘れられる、森の路である。

上高地-徳沢園,2011年5月22日
OLYMPUS PEN E-P2,LUMIX G 20mm,f1.7
ISO200,20mm,露出補正-1/3,f2.8,1/200,iFinish 
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一寸スケッチ 新緑が始まる上高地13.

2011年06月03日 | field work
 上高地から徳沢園までの登山道は、雨にぬれた新緑の樹林帯の中を進む。なかなか雨にぬれた風景が良いではないか。遠くに目をやると、 山にはガスがかかり、 雨が滝のように降ったりやんだりしており、素晴らしい。
 登山でもヤッケのパンツをはくことは少なかったのだが、今日は平地歩きなのに、雨足が強いため上も下もヤッケを着ていた。
 この時 ヤッケの中に 、オリンパスペンE-P2にルミックスのパンケーキレンズをつけて、首からぶら下げていたのだ。レンズの厚みがないので、ヤッケの下に入れておいても邪魔にならない。撮影するときはヤッケからとりだし、終わればまたヤッケの中である。だからデジタルペンは、雨に濡れなくてすんだ。それにレンズの厚みが小さいから、ヤッケの中に入れておいても邪魔にならない。これには大変重宝した。普通のデジタル一眼レフでは、レンズがポンと前に飛び出し、こうはいかない。
 デジタルペンにパンケーキレンズ、これこそ雨の日の山の撮影のお供には、最適な機材だということを痛感した。何よりも機材が小さく、軽く、厚みも少なく、ヤッケのなかに入るのだから。小さいことの有利性は、こういうところでその効果を最大限発揮する。それでいてレンズの写りは秀逸なのである。
 少し早いけど、二日分まとめてアップさせてしまおう。

上高地-徳沢園,2011年5月22日
OLYMPUS E-P2,LUMIX G 20mm,f1.7
ISO200,20mm,露出補正-1/3,f4,1/160,iFinish
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一寸スケッチ 新緑が始まる上高地12.

2011年06月02日 | field work
 朝はバイキングだ。いつの頃からだろう、かつてのホテルではフレンチブックファースト呼んでいたパンと卵料理と珈琲ぐらいだったのが、結構夕食並みに食べられるバイキングになったのは。
 いつも朝なんてそんなに食べられないのだが、バイキングだと、つい食べ過ぎてしまう。今朝の私のメニューも、随分と控えめにしたが、食べ過ぎの感があった。それにしてもバイキングで、朝粥がでるホテルが、最近多くなった。これはありがたい。本当は朝粥と梅干しとお吸い物ぐらいにしたいのだが、色々と欲をかくとこうなってしまう。
 最近のどこのホテルに泊まっても、似たようなバイキングのメニューである。朝のバイキング用のケータリングサービスでもあるのかなと想像してしまう(笑)。
 相変わらず、外は雨だ。お腹は満腹である。これで下山する人達はよいけれど、私たちはこれから徳沢園まで散策することにしている。往復4時間の行程だ。といって道は平坦なので、雨の上高地を気軽に堪能しようという目論見である。
 重いお腹を抱えてホテルの玄関にいると、軽装の雨合羽を羽織った下山組が帰っていった。と思ったら1分もしないうちにホテルに戻ってきた。雨脚が強くて歩けないそうだ。ホテルに泣きついて、マイクロバスをしたててもらったみたいだ。私たちは山用の雨具なので、ずぶ濡れになっても、あまり影響はないのだが、高原の雨脚は強いようである。
 程なくホテルの人が、マイクロバスで上高地バスセンターまで乗って行きませんかというお誘い。おっ、これで15分は短縮できると思い、躊躇なく便乗させてもらった。上高地バスセンターまでは2分ぐらいだったか。登山者も少なく雨も降っているので、閑散としていた。
 上高地はすいているときが一番静かでいい。そう思いながら、私たちは徳沢園への樹林のなかに続く登山道を歩いていった。

清水屋ホテル,2011年5月22日
OLYMPUS E-P2,LUMIX G 20mm,f1.7
ISO200,20mm,露出補正0,f2,1/100,iFinish
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一寸スケッチ 新緑が始まる上高地11.

2011年06月01日 | field work
 翌朝は、予報通り雨だった。以前は淸水屋ホテルの部屋の窓側には、定番の赤いラベンダーの植え込みがあり、外から見ても中からみても、それが大変良いアクセントになっていた。今回は、それが造花になっていた。
 植え込みをみると、小さな札がさしてあり、それによると外来品種は、上高地に持ち込まないことに合意したそうだ。なるほど、ラベンダーは外来品種だから取りやめたわけだ。
 ならば、それに代わる植物というと、上高地にはなかなか赤い花はない。それに上高地の高山植物は花弁の小さい種類が多く、とてもホテルの窓辺に飾れないだろう。第一自然に生えている植物を取ることは禁止されているから、これでは使えない。あれこれ考えた末に、結局造花になったのだろうと推測した。ならば、造花であれば、赤いラベンダーや、薔薇や、ベゴニアでもいいだろうな(笑)。
 造花は汚れが目立つのだが、まあ洗濯すれば綺麗になるか(大笑)。

清水屋ホテル,2011年5月22日
OLYMPUS E-P2,LUMIX G 20mm,f1.7
ISO200,20mm,露出補正+1/3,f2.5,1/160,iFinish
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