Creator's Blog,record of the Designer's thinking

毎月、おおよそドローイング&小説(上旬)、フィールド映像(中旬)、エッセイ(下旬)の3部構成で描き、撮り、書いてます。

Fieldwork842. 京都・台風接近前日の東大谷万灯会 4K

2023年10月16日 | field work

 天上界の精霊達が私達の街に滞在している姿を映像化したい。とすればここだろう。台風7号が近畿地方を縦断してゆく前日、東本願寺大谷陵の万灯会に出かけた。あら!、万灯に灯りが灯されていない。台風警戒なのだろう。参拝者も少ないが、それでも本堂ではお盆の行事が粛々とおこなわれている。
 しかし陵墓と街が重なるように撮影出来るランドスケープは面白い。これこそ私達の暮らしの中に精霊達が滞在している姿でしょう。万灯に灯りが灯されていないのは寂しいけれど、街と重なるランドスケープを撮っておこう。
 翌日台風は、予報通り兵庫県を縦断していった。台風は属地現象なので、暴風圏とはいえ京都市内は静かだ。台風の中心との間には幾つかの山があり、京都市内まで影響が及ぶ様子はない。社会や文科系メディアが過剰反応しているのだろう。ときおりまれに強い風が吹くこともあるが、気温28℃は一ヶ月ぶりのすごしやすい天気だ。そんな時折降る雨に身体が少し癒やされる。
 そんな最中コンビニへ珈琲をのみに出かける。もちろん傘は役に立たないので、ダイビングコートを羽織ってでかけた。街を歩く人も少ない。台風と言うよりもお盆だからだろう。
 スマホが京都市花脊に緊急避難警報を発していた。京都市内からはバスで2時間の距離の山の中だから京都市内とは無関係だ。うるさいからスマホの電源を消しておいた。静かな雨のお盆である。

Fieldwork82. 京都・台風接近前日の東大谷万灯会 4K
京都市東大谷稜
SONYα6600,E18-135mm/F3.5-5.6
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Fieldwork841. 京都気温38℃、台風到来前々日 4K

2023年10月15日 | field work

 お盆の最中の気温38℃の京都。朝から動きたくない暑さだがジムに通い、夕方散歩に出かけた。そうしないと暑さで身体が負けそうなので、これも健康維持と割り切って。
 今日は山の端におちる夕陽がテーマか。いつも同じ所を散歩しているが、なんとはなしに少しテーマが見つかる。
 お盆の最中、精霊達がやってきて人々の暮らしの中に滞在しているはずだが、そんな空気が感じられないのは現代都市の世知辛さか。
 昔の東京でも民家の軒先にキュウリとナスに割り箸で足をつけた精霊達の乗り物がおかれていた記憶がある。
 京都では、仏壇にお供え物をしてお坊さんを読んでお経をあげてもらう風習は、古い町屋では残っているのだろう。そんななかで俗界の通行手形といえる戒名をお寺さんにもらい鐘をついて水供養をしてお迎えする風習は、まだどこかにありそうだ。
 そのお盆が親族達を集める。台風接近の最中、国民の過半が帰省する人達の姿をみていると、まだ精霊達の力が民族的なDNAとしてありそうだ。もちろん主目的はレジャーだろうけど。
 この日も猛暑日、台風の雨が待ち遠しいだった。
(2023年8月13日記)

Fieldwork84. 京都気温38℃、台風前々日 4K
京都 清水寺・祇園界隈
SONYα6600、E18-135mm/F3.5-5.6
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Fieldwork840. 古都千年の昔から続く精霊達のお迎え・六道まいり 4K

2023年10月14日 | field work

 六道珍皇寺のお盆の行事「六道まいり」の解説を引用しよう。

「高野槙を求め水塔婆に故人の戒名を書いてもらい、迎え鐘を撞いて精霊(しょうりょう)をこの世に迎え、報恩感謝の念を捧げて供養の誠を尽くす盆行事」
 六道珍皇寺があるこの地は、平安時代は墓所の鳥辺山入口付近に位置したことから「六道の辻」と呼ばれ、冥界との境とも信じられていた。お盆には冥界から帰る精霊は、必ずここを通るとされてきたため、7日~10日に精霊(しょうりょう)を迎えるため、京都の人々は必ずこの寺にお詣りする習慣ができたという。(京都ナビ)

 宗派に関係なくおこなわれる六道詣りは、お盆のために天上界の精霊達を私達の暮らしの場に迎えるための儀式である。そして精霊達が私達の生活の場やってきて一緒にお盆をすごす。やがて8月16日京都五山の送り火で精霊達は、一斉に天上界へ帰ってゆくのである。だから六道詣りと五山の送り火はついになっている。六道詣りがあっての五山の送り火であり、千年続く京都人達の風習になっている。
 そうなると五山の送り火にも精霊達を見送りに行かなければならないな。今年も京都御所でよかろう。

Fieldwork840. 古都千年の昔から続く精霊達のお迎え・六道まいり 4K
SONYα6600、E18-135mm/F3.5-5.6
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Fieldwork839. 猛暑日続く京都 4K

2023年10月13日 | field work

 京都は祇園祭が終わりに近づきつつある7月26日からおよそ11日間、一滴の雨も降らない気温38℃以上の猛暑日が続いた。
 メディアは時折38℃を越えた日本の地方都市を取材し、「熱中症警戒アラート発令中ですから自分の身を守ることを優先してください」と力説して報じていたが、京都人がみれば何を阿呆な事をと思う。
 京都は毎日アラート発令中であり、海外からの観光客が多い都心では40℃越えの日もあったと記憶しているが、京都気象台は都心を外れ山が迫っている西ノ京円町で計測しているから、低めに報道発表されるだろうと憶測している。地政学的には盆地だから熱が籠もり日本で一番暑い都市を競い合う可能性もあったが、ピンポイント情報に妄信している文科系メディア報道の無知のおかげで汚名を被らずにすんでいる。
 そんな猛暑日の連続で、エアコンにあたりすぎて扁桃腺炎を起こしてしまった。38..8℃の熱で喉が痛いなんてコロナと一緒じゃないですか。かかりつけ医の所に行けば当然発熱外来で即コロナとインフルエンザの検査。今は結果がすぐにでるので感染系からは解放されていつもの診察室へ。そして採血で処置室へ、さらにレントゲンからCTまで撮られてベッドでぐったりしていたら、点滴打ちますか?、といわれて大丈夫と遠慮した。いまにしてみれば打っておきゃ良かった・・・。
 体調が回復した頃、夕方散歩コースへ出てみた。猛暑って京都はこんなふうに見えるんだ。綺麗じゃん。清水さん閉門10分前の間に撮影した画像が全てだったな。
(2023年8月6日記)
Fieldwork839.猛暑日続く京都 4K
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Fieldwork838. 京都祇園祭後祭・神様がお帰りになる 4K

2023年10月12日 | field work

 夜のエアロビクス教室からの帰り、街を徘徊しようと思った。なぜなら昼間は気温35℃の京都である。夜なら歩けるだろう。
 繁華街の中にある「おかる」で冷やしきつねうどんをすすり祇園の方へゆこうとしたら、祇園祭後祭の列に遭遇した。祭には、神様が神社から街の御旅所へやってくるときと、御旅所から神社へお帰りになるときがある。だから神輿も行きと帰りの2回おこなわれるのが祭の基本である。
 京都の祇園祭も、祭の基本でおこなわれている。この日は後祭で山鉾巡航があったが35℃の気温では、大変暑く見物どころではないから私は後祭を無視していた。そしたら運良く神輿の列に遭遇した。神様が神社へお帰りになる列である。ようやく祇園祭の山場は過ぎた。夜遅くには3台の大神輿がやってきて八坂神社の境内でもみ合う様が見られる。もちろん私は、そんな雑踏にはゆきませんが。
 神輿の列を横切り、いつもの散歩コースとは逆に、祇園から東山の方へゆく。一年坂、二年坂、産寧坂を通り過ぎてゆくと、昼間の暑さに疲れ切った街が続く。
 祭は山場を越したが、京都の暑さのピークはこれからである。今年も暑いだろう。幸い学術論文の資料も揃ってきた。暑いなかの資料探しはごめんだからね。
 というわけで夏は、朝早くコンビニへ珈琲を飲みにでかけ、昼はエアコンをきかせて家に籠もり、データ解析と論文執筆についやせる。それで暑さが少し忘れられれば上出来だ。このブログがアップされる頃には、夏の記憶として懐かしく思い出すだろう。夏を通り過ぎることが毎年叙情的な思い出になっている。

Fieldwork838. 京都祇園祭後祭・神様がお帰りになる 4K
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ドローイング802. 小説:小樽の翠710.幕間 登場人物のビジュアル・クリエイション

2023年10月11日 | field work

 この画像は、300KB程度のデータ量だが、マックの壁紙にすると十分迫力がある。こんな画像を見ながら朝飯を食べつつブログを書き、描いていることが多い。
 画像なり加工のための発色表現がデジタル環境のカラープログラミングと適合しているからだろう。以前ならば・・・、フィムル画像をスキャンしましたね!、といった具合に見分けられだが、いまはもうわかんない。
 この壁紙は「ドローイング663.小説:小樽の翠587.ジェシー(2022年12月3日)」に始めて登場するクロッキーモデル・ジェシーのイメージサンプルだ。この画像からドローイングを起こしている(カーリーヘアが面倒なので省略している)。ドローイングの方が精悍な顔つきになっているが筆が先走ったのでしょう。
 私のクロッキー帳から起こした登場人物ならばすべて裸婦なので人体が描けるが、画像から起こした登場人物は裸体画像がないので人体がわからない。もちろん黒人だからスタイルが良いのは常識としてわかるが、それがドローイングにするとどんな格好良さなのかがビジュアルとしてわからない。違う人体ホディを参照する方法もあるが、それじゃ頭と身体がバラバラになるだけ。そんなこと文章だからいいじゃないかと言われても、こちらはビジュアル・デッサンありきの文章だから、バラバラではデッサンが狂っている事と一緒です。最近線書きの人体が多いのは、裸体のクロッキーデッサンがないから線で曖昧に描いているとする理由がある。
 どんな文章であってもビジュアル上の整合性を持たないと、ここでの「小説:小樽の翠」では使えない。そう思っていたら、小説として読んでくれた読者がいた。たしかに表題に小説と入れてあるからなあ・・・。実をいうと小説といれたのはドローイングシリーズの編集上の必要から入れている。何故ならドローイングシーズには、他のビジュアル要素を多々アップさせているからだ。

読者のコメントを引用する。
「Unknown (nasaki)2023-07-08 10:27:01 心理描写が、言葉の修辞の味わいが淡いのは、筋書きが優っているようで、ああ、そうなの?で心に残らないような〜。でもスケッチや水彩画は惹きつけます。」

コメントに対する私の回答
「心理描写!?・・・。この小説はマーケティング手法のペルソナ法を意図して書いていますからライフスタイルのシミュレーションです。だから即物的な書き方になっています。そしてもともと大量の裸婦のクロッキーがありましたからドローイングが主で、ついでに文章がついていったいきさつがあります。今でもその傾向を継続しています。」

 少子晩婚化社会が加速するなかで、何故少子化社会かといえば真っ先に経済的理由をあげるかもしれない。だから子供は少なくし高学歴の少数精鋭で育てようと考えるのはある種合理性がある。しかし子供達は高学歴の少数精鋭になりたいのだろうか。そんな疑問から現代社会とは逆のライフスタイル・シュミレーションをしているのが「小説:小樽の翠」である。少子化に対して多子化、晩婚化にたいして早婚化といった具合に・・・。

ドローイング663.小説:小樽の翠587.ジェシー(2022年12月3日)のデッサン
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ドローイング801. 小説:小樽の翠709. パチニ小体・・・

2023年10月10日 | field work

 涼しくなった朝、眼が覚める。
準夜勤だった翠が夜中に帰ってくる頃には、アチキは寝ていたから気がつかなかった。
翠は18歳の時、マサヒロ君を産んでいるから経産婦だ。だからというわけでもないがボディが温かい。そんな骨盤を後から抱いていると・・・
翠「うーーん、アチキー・・・起きたの!?」
「少し肌寒いから、翠の骨盤を抱いて温まりたいですー」
翠「私の骨盤は温かいかなあー」
「温かく小さな息づかいで微動するのが色っぽい・・・」
そういって指を翠の脇から乳房へ這わせることを繰り返している。
翠「もう、じらそうという作戦ね・・・・」
もう片方の手を骨盤から恥骨のあたりを撫でている。
翠が指をクリトリスの上部に導く。
翠「ここにはパチニ小体という神経受容体があって振動と圧力を感じるんだ。デンマを使う人はみんなここを刺激するの」
「じゃあこっちは?」
翠「クリトリスはマイスナー小体があって触覚の感知ね」
「じゃあパチニ小体から刺激しようか・・・」
そういってトロンとした翠の胯間に振動を加えている。
次にマイスナー小体をフェザータッチで撫でて・・・
・・・
翠「アチキー・・もういいよ。入れてぇーー」
そういって翠の身体に入れ込むと、小さくビクビクと身体が経験している。
次第に膣がジャストフィットするように収縮し骨盤がペニスを吸い込むように動き出す。
子宮口が開いているような感覚の時に撃ちはなってアチキは意識が遠ざかった。
・・・
気がついたら翠の身体の上にいた。
翠「アチキー、。おおっ!、重たい・・・・」
振りほどくとアチキの胸の中に翠がはまり込んでくる。
翠の頭を撫でながら時間が過ぎてゆく。
人間は、生殖本能を軸にして人生を歩いてゆくみたいだ。
もう何時頃だろう。
秋だなぁーと思われるような弱い日差しが部屋に入り込んでいた。
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ドローイング800. 小説:小樽の翠708.セブンイレブン!?

2023年10月09日 | field work

 今日は、マサヒロ君の実家でクロッキー教室だ。多分月一回は、札幌からジェシーがモデルさんでやってくる。
・・・
帰れに駅までジェシーをエスコートするのがアチキの仕事だ。
ジェシー「ぶったまげたぜ!。俺の同級生の女達はさぁー」
「はあ!?、何が・・・」
ジェシー「いつも恋人の話をしてくるじゃん。そんで私も話の相手になっているじゃん。」
「それは、まあ普通の大学生達の行動だよなぁー」
ジェシー「それがさあ、いつも話をしてくる女の話の筋道がわかんないときがあるんだよ。」
「英語と日本語の問題かなぁー?。」
ジェシー「そうじゃないんだよ。つまり彼氏の話をしてくるじゃん。そんでセックスの話もするじゃん。私主婦だからさぁー。気軽に・・・。そんでね『彼ってすっごい上手なんだよ!』というから、それはお幸せにと聞いていた。次の週『彼って、あれ下手なんだ!!』。だって旨いのが急に下手になるわけないじゃん。そんで彼女の話を聞いていたら、『先週の彼氏の話じゃなくて、今週は別の彼氏ね!!』だってさ。そんで毎週彼氏が違うんだよ。なんかセブンイレブンなんだよ。」
「はあーっ!」
ジェシー「つまりさ・・・、毎週彼氏が違うから、私に喜ばせるアメリカ流のテクニックを教えろ!、というわけだよ。私わかんねぇーーっ。」
「つまり、愛はどこいった?、というわけだ。」
ジェシー「オーイエス!。つまり愛はないのだよ。だから私は愛しているのかっていったら、毎週沢山愛しているだって。だけど一週間で飽きるんだってさ。何それ!?。」
「まあ、快楽の世界に捕まったというべきか・・・。大学は、若いホディの男と女達のたまり場だから、そりゃすぐにお互いに活発になるよ。そう言う世界だよ。」
ジェシー「やっぱ、日本の女は娼婦が多いな。」
「ハイハイ、そうでしよう。ところでお肉は?。もうじきお店閉まるよ。
ジェシー「オオッ、急ごう。ゲットして今夜もうちらはラブラブなんだな」
そういってジェシーを小樽駅までおくっていった。娼婦のセブンイレブンと口ずさんで・・・。それじゃセブンイレブンが一寸可哀想だな。
・・・
今が暑くもなく、寒くもなく、心地よい小樽の街である。


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ドローイング799. 小説:小樽の翠707. 熊本の優子さんの話の続き

2023年10月08日 | field work

 翠達の夜勤は、程なく回ってきた。というかたまたま夜勤のなり手がいなかったので、翌日も夜勤だった・・・。それで深夜のおやつタイム。
・・・
晃子「優子さんって生まれも育ちも熊本?」
優子「私、天草の出身なんです。地元の病院で看護師をはじめた1年ぐらいかな。見合いして熊本の旦那のとこへ嫁いだわけ。」
翠「天草って美人の里じゃん。」
晃子「じゃ旦那も美人の奥さんもらって鼻が高かったわけだ。だって優子さん、今でもチャーミングだよね。エンジニアも目が高い!。でっ、先日の話の続き・・・」
優子「そのあとね熊本じゃ人目があるでしょう。だから広島であったの。
晃子「それでぇー・・・」
優子「家には、女友達と一泊の旅に出るっていうので、まわりに口裏合わせてもらって、そんなつじつま合わせが大変だった。それがエンジニアと広島のホテルであって、そのままお部屋でまたすっごく燃えたの。何回も私が経験したことがないぐらい燃えたわ。私も子宮をとってから落ち込んでいたけど、こんなに燃えるなんて初めての経験だったもん。それで彼が言うには、『きっと僕らは、身体の相性がとてもいいんだよ。そんな人に僕も初めて出会った』っていってくれたの。多分二人のホディのでっこみ引っ込みが調度パズルのチップのようにかみ合う感じかな。それに考えることも一緒だし、こんなにピッタリと相性が合う人って私も初めてだったもん。」
晃子「いいなぁーー、心ゆくまで燃えるなんて・・。私の彼なんかセックスの最中にドクターコールだもんね。そんで出かけていって帰ってきてから続きだもん。でっ・・」
優子「そんとき、私、本気で駆け落ちしようと思ったもん。だから密かにためていた私の預金通帳をもって、家に帰らないつもりで彼とあったもん。」
翠「そんで・・・」
優子「私、貧乏でもいいから家を出たいっていったの?」
晃子「そしたら・・・」
優子「僕らが一緒になるには、こういう手続きがあって、弁護士にこんな風に相談してって・・・、ってすっごい段取りが早いの。」
翠「彼氏も本気だったのかなぁー?。」
優子「そんときは、お互いに本気だったかも・・・・。わたしそん時彼の胸の中ですっごい幸せだったもん。私見合い結婚だったから、そんな気分になったのは初めてだったしさ・・・」
晃子「でっ・・・」
優子「もちろん『君は綺麗じゃん』っていって朝まで何回もゆかせてくれたの。それって旦那でも経験したことなかったもん。だから私は自信がついちゃった。多分彼を一生愛せるっておもったもんね。」
翠「そんでぇー・・・」
優子「彼氏は、すっごい忙しい人なのね。だから朝の新幹線で東京に帰った」
晃子「そんでお終い?。」
優子「数日後、私女友達と阿蘇に遊びに行ったの。それで大観峰から彼氏に電話したの。そしたら彼氏は『仏陀の寝姿が目に浮かぶようだよ』だって。熊本のことをよく知っているのね。それで、彼氏は『今成田空港にいる。突然の仕事で、しばらくアメリカに呼ばれてゆかなきゃならなくなったって。だから、しばらく帰れない!。』だって。そんとき私も正気に戻ったの。主婦感覚というのかなぁー。それでもとの鞘に収まったよん。そのあとは旦那のインポのお世話係。アーア、うちの旦那もインポになって外の女に捨てられて、去勢された犬だな。可愛くもないよ。家で飼っているだけ。だから私も気分転換に違うところで仕事をしようと思って小樽に来たの。」
晃子「もし彼氏と一緒になれたら幸せだった!?。」
優子「だって一時は、家庭も家も捨てて彼氏の元に走ってゆきたいとおもったもん。きっとお互いに身体の相性がとても良かったんだ。彼とは、それっきりだな。でもそれが私の人生で最高の思い出。いまもその思い出を大切にして頑張っているもん。」
晃子「うらやましい!。燃えるような恋に乾杯!!。」
(*^▽^*)
優子「先日Amazonのサイトで彼の名前を入れたら、ちゃんと本が出てくるんだ。それで一冊買ってみたの。内容は専門的だから私なんか全然わからないけど、それでもいい仕事をしたなって感じた。彼は有名人ではないけど、それでも自分のいる場所で一番いい仕事をしようと頑張っているわけ。彼らしいなって思って励まされちゃった。」
翠「人間は一生に一度、本気で恋をするときがあるんだ!!。」
晃子「一緒になっていたら、もっと幸せだったかもねぇー。」
優子「そこで主婦のバランス感覚が働くなんて、主婦は悲しい生き物ね!!!。インポの旦那とつまんない暮らしをしながら、いつも心の支えになる思い出を胸に秘めてさ・・・。」
・・・・
まだまだ夜が明けない小樽である。
空気が冷たい。
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ドローイング798. 小説:小樽の翠706. 熊本の優子さん

2023年10月07日 | field work

 翠達の夜勤のお茶の時間だ。
いつものように晃子さんがお茶しよっ!、ていってやってきた。
優子さんが黒糖ドーナツを持ってやってきた。
優子「これ熊本のお菓子。家から送ってもらったの!」
晃子「あら優子さんって熊本出身なの?」
優子「はい、そうです。親も主人も子供達も熊本の家にいます」
翠「またなんで北海道へ?」
優子「子供達も社会人になったし・・・3人もいるのよ!。まあ50になる前に刺激が欲しかったかな!?」
晃子「じゃあ、早婚なんだ。」
優子「はい!、へび年のしつこい旦那がいます。フツーの営業マン。」
翠「旦那さん、寂しがらない?」
優子「あのねぇー・・・、実は旦那はインポなの。50で既にインポよ!!!。それまでは外に女をつくって遊んでいたの。でも最近その女に捨てられちゃったわけ。もう10年前かなあー・・・、旦那がアッチが元気な頃は、調度子供達が中学生で野球部なんかにはいっていたから、いつも試合があって私は追っかけサポーターだったわけ。でっ、その頃私は病気で子宮を取っちゃったのよ。」
晃子「なんか10年分位の人生を一気にゆくね。あら!、子宮をとっても卵巣があればセックスできるじゃん。」
優子「そうなの。でも旦那は女も終わったなといって外に女をつくったんだけど・・、なのよ。」
翠「子宮摘出が、そとに女をつくる口実にされたわけだ。」
優子「そうなのよ。でも実はその頃、私は一番思い出になるセックスをしたもんね。」
晃子「おおっ、それそれ!!、聞かせてよ!!!。」
優子「あるときメールのお友達で、私に好意を寄せてくれた人がいたの。いろいろあって結局熊本で会うことにしたの。春先だから少しよれたトレンチコートを羽織っていて、格好よいエンジニアだったん。」
晃子「それで・・・」
優子「食事後に夜の道をあるいていたら、いきなりキスしてくるのよ。私『やるじゃん!』っていったの。彼はすっごい積極的だったのね。だから熊本県民お勧めのお城の側のシティホテルにチェックイン。部屋に入ったらすっごい濃密なキスで私も燃え上がっちゃった。でっ、もちろん脱がされてコンドームつけてくれて、私をいきなり頂点まで導いてくれていっちゃったわけ。それまで私も経験したことがないほど、すっごい快感だったの。それで私は子宮を取っちゃったって話をしたの。でも卵巣があるから燃えるのよ。もうゴムはいらないからねっていったら、すぐに抱き寄せて2回目はナマよね。2回目も天まで舞い上がるように私トロトロだったもん。それから一緒にお風呂に入って『俺たち身体の相性が合うんだな』っていわれて、感激してたら私の乳首をなでてくれて、そのままお風呂で3回目よ。それで私は夜中に家に帰らなきゃならないからエンジニアの彼氏とバイバイしたの。でもねぇー普通のサラリーマンとは違って、自分の考え方とか見方がちゃんとあって、行動的で、仕事に対する情熱がすっごいあって、ライフスタイルも全然違っていて、私の旦那とは全てが大違いなのよ。こんな人が世の中にいるんだと私初めて思ったもん。これが私の最高の経験。そのとき平凡な営業マンの旦那なんか捨てたいぐらいだったと思ったもん。あら!、もうこんな時間。」
翠「うわーーっ、盛り上がってお終い!!!」
優子「続きは、また次ね(*^▽^*)」
晃子「よっしゃよっしゃ、つぎの夜勤楽しみだねぇー」
・・・・・
みんな病棟へ散っていった。
まだ夜明けまでは十分時間がある、ミッドナイト小樽である。
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ドローイング797. 小説:小樽の翠705. インディアンレッドの話

2023年10月06日 | field work

 インディアンレッドの絵の具が切れていた。アチキにとっては、特色だから普段あまり使わないが、といってないのも不便だ。ならば画材屋に行こう。夕方だから学校帰りの明菜ねえちゃんがバイトをしている頃だろう。
・・・
明菜「めずらしい色じゃん。こんなの使うの?」
「たまに使う。前に買ったのは1年以上前だね。だからあまりつかわない。ところで今日はネタはないの?」
明菜「圭子の続編ならあるよ」
「ああっ、お母さんがAVの熟女シリーズのモデルさんという話ね」
明菜「そう、圭子も彼氏ができたじゃん。それから母親を客観的に見られるようになったんだって・・・」
「それまでは親子喧嘩していたんだったっけ。それが客観的?」
明菜「時々彼氏と、母親が出ているAVを一緒にみているんだって」
「つまり母親を批判的に見ている?」
明菜「そう。だって母親がAVのなかで悶えながら『太いおちんちんをくださいとか、もっと突いてください』とかいってるわけ。圭子は馬鹿にしながら彼氏とみているんだって。それが圭子のストレス発散かなあ・・・。私だって吹き出すわねぇー(*^▽^*)」
「母親の権威失墜!」
明菜「そうよ。だって圭子のことを、遊んでないでもっと勉強しろとか、夜遊びするなとか・・・、いろいろうるさかったわけ。そういう母親が『太いおちんちんください』だもん。更年期が近づいてきた女の焦りだろうと馬鹿にしている。親の化けの皮が剥がれたわけね(*^▽^*)」
「で、娘は母親の出ているAVをみているなんて知らないんだろう!」
明菜「もちろん知らぬは親ばかり・・だもん。だってAVにでているときは、ものすごいメイクしてわからなくしているのよね。それでも娘にはわかっちゃうじゃん。いずれ『AVみたよん』、といって脅すかもしれないねぇー。だってハパもしらないしさ・・・。きっとママは、パパをつなぎ止める事はしなかったし、それで欲望むき出しに変身したんだろうって圭子は言ってた。」
「それが客観的に見られるようになった成果だねえ。パパは不倫に没頭しているから興味ないんだろうさ(*^▽^*)
明菜「冷え切った仮面夫婦だもんね」
「つまりそれで落ち込んでいた圭子さんが精神的に立ち直ったわけだ」
明菜「まあ、そうだねぇー・・・。なんかお母さんはAVにでるようになってから綺麗になったらしいよ。お父さんは何も知らない(*^▽^*)」
「知らぬが幸せ家族なんだ・・・」
明菜「そうだねぇーー」
・・・
インディアンレッドの絵具を胸ポケットにいれて家路につく。
小樽の街は陽が暮れる時間が早くなってきた。
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ドローイング796. 小説:小樽の翠704. 時計のように・・・

2023年10月05日 | field work

 日課の散歩は、時計のように正確に外を歩きたくなる。いつもの定点スポットでデッサンを描き携帯用の水彩絵具で淡彩が終わる頃には、眼前の中学校のチャイムが鳴り響き校舎全体に歓声が沸き上がるかのようだ。
3時か・・・画材をたたんで坂道を降りてゆくと、小春が待ち構えているかのようだ。
小春「いつも時計のように正確だね」
「同じ時間に港を描いていると、季節によって光が違ってくるのだよ。どうユウ君と仲良くしている!?」
小春「うん、これ以上仲良くなれないぐらい愛し合っている。お互いの生活には、なくてはならないかなぁー」
「それは、なにより・・・」
小春「だってユウ君は、毎日時計のように小春を求めてくるのよ。男の人ってそんなに元気なのかなぁー」
「それは、栄養がよいからでしょう。まあ小春が目覚めさせちゃったわけだし・・・」
小春「男の人って目覚めさせると、時計のようにチャージしてくるもんね。それで小春の中にだして一眠りして、夕ご飯を食べて元気に机に向かう生活は、いまも変わらないよ。」
「生活のリズムができているんだろうね。」
小春「小春のホディも変わらないのよ。バレー部に移ったけど水泳部のときの体型のままなの。たけどおっぱいだけが大きくなった!」
「水泳って、そのままの体型で筋肉になるから、太った人は太ったなりに、痩せた人は痩せたなりに、筋肉がつくんじゃないの。すくなくともダイエットはしないよね。」
小春「だからわたし、なんかがっしり体型になっているみたい。」
「ホルモンの影響で好かねえー。それも健康印かなぁー・・・」
小春「時計のように正確に毎日が動いているみたい。」
「イレギュラーなことがない、安定した風景なのだろう」
そんなとりとめのない会話をしながら、小春と坂道を降りていった。
小春「来月は、もう冬が近づいてくるよ」
「そうかあ!、平和な風景だとおもわれたのは、北海道が夏のような暑さがないからだ。春から秋にかけて同じような気候が続いたからだろう。つまり雪がなかったからか・・・。」
・・・
小樽の短い秋も終わりそうだかなあ。やはりドラマティックなのは、冬だよね。
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ドローイング795. 小説:小樽の翠703. お出かけのフェラ

2023年10月04日 | field work

 冬が近づくと健さんも馬喰の仕事で出稼ぎが多くなる。やはり雪でトラックで運び出せない木材は、健さんの馬がひく馬ソリでないと運び出せないときもある。もちろん家畜の世話係の仕事の方が多いのだが・・・。そんな健さんと文さんの、冬支度が始まる頃だ。
・・・
健さんがくしゃみをして眼が覚めた。
隣で文さんが健さんの顔を眺めていた。
健さん「なんだ起きてたのか。寒くなってきた。そろそろ馬喰の仕事の準備をしなきゃ」
文「今日はでかけるのね。しばらくお泊まりだねぇー」
健さん「そうよ、そろそろ支度しなきゃ・・」
そういって健さんが立ち上がり作業服を着ようとするとすると・・・
文「まってぇー、お出かけの挨拶・・・」
そういって文さんが起き上がり、健さんのペニスを口に含んだ。
健さん「お出かけのフェラか・・・・」
文「お出かけのキスよりは愛情が深いでしょ」
そういって文さんは健さんのペニスを口に含み頭を前後に少しずつ動かし丹念にしゃぶってゆく。
健さん「浮気なんかしないよ・・・」
文「うぐっ!、そうじゃなくてお出かけの挨拶よ・・・」
文さんの口に含んだ健さんのペニスが次第に頭を持ち上げてくる。
文「昨日もたくさんしたのに元気ねぇー」
健さん「肉体労働だもん。身体はいつも元気さ・・」
文「じゃ、やっぱり浮気封じ・・・」
そういって文さんは健さんのペニスを丹念にしゃぶり続けている。
文「この大きなペニスが好きなの・・・、わっ!、大きくなってきた」
文さんの舌の刺激が加速してゆく。
健さん「おおっ、文、旨いぞ。」
文「女は本能的に覚えるのよ。子宮の命令かなあ・・・」
健さん「うぐっ!、出るぞ・・・」」
文「お口に出していいよ・・・」
健さんが文さんの頭をつかんでグイグイと前後に揺すりながら・・・・
健さん「でる! 、でる!!・・・」
文「大きい・・・、ダしてぇー・」
健さんが文さんの頭を腹に近づけ、ペニスの先端に文さんの喉を感じながら射精した。文さんが赤い涙眼をしてえずいている。
文「ゲホッ、ゲホッ・・・、ウグッ・・飲んじゃった。苦い!!!。」
健さん「おおっ!!!」
文「ゲホッ、ゲホッ、・・・むせちゃったよん・・」
そう言って健さんが文さんの頭を撫でながら・・・
健さん「可愛い女だなぁ、お店の燻製もたくさんつくってくるからな・・・」
文「お願いね・・・・」
・・・
シャワーを浴びて健さんは軽トラックでフィールドへ出かけていった。多分一週間は帰ってこないだろうな。
文さんが眺めている澄んだ空に、冬の空気が少しだけ感じられる小樽である。


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ドローイング794. 小説:小樽の翠702. 土曜日の朝

2023年10月03日 | field work

 札幌の街に秋が来るのは早い。直人君と美希姉ちゃんのアパートでは、土曜日の朝の、いつまでもまどろんでいられる時間だ。
・・・
美希姉ちゃんが朝食の支度を始める頃、物音で眼が覚めた。
直人「美希ーーーー!」
美希「あら、起きた。なんだよーーっと・・・」
そんな愛想返事をしていたら・・・
直人「あのねえ、美希をしゃぶりたいーーー!」
美希「夕べはバイトで遅かったから、しなかったな。貯まっている?」
直人「もちろん、貯まっているけど美希の胯間をしゃぶりたいーー」
美希「ハイハイ・・・」
そういって美希姉ちゃんは、スウットを脱いで直人君の顔の上に腰を下ろす
美希「こうかなぁー!?」
直人「おおっ、大胆!。いい眺めだよ・・・」
美希「直人だけだよ。だってぇーこんな格好恥ずかしいじゃん。舐めてみる!?」
直人「女の人の胯間をマジマジと観察するなんて感激!・・・」
美希「これってすっごく恥ずかしいんだから・・・」
直人「陰唇があって、少し広げるとピンク色の世界が広がって、上にはクリトリスが大切なもののように包まれてすこし赤い先端が見える。少し下には尿道の穴があり、その下には子宮への入り口が複雑に構えている。いい風景だなあ・・・」
直人君の舌が陰唇の奥を撫でている。
美希「アアッ、少し気持ちいいよ・・・」
次第に美希姉ちゃんが濡れてくる。
直人「入れる?」
美希「今日は排卵日だから、ゴムつけてね。まだ子供をつくるわけにはゆかないでしょーー!」
そういって美希姉ちゃんが後に腕を伸ばして直人君のペニスをつかむ。
美希「わっ、キンキンにたっている。しごいちゃおう」
美希姉ちゃんが握っている指を下までさげと・・・
直人「美希!、旨いよ。出ちゃいそう・・・」
美希姉ちゃんの指が軽やかに直人君のペニスを包んでいる。
直人「あうっ!、気持ちいい。出ちゃうって・・・」
美希「離さないよーー」
そういって美希姉ちゃんは、直人君のペニスを刺激し続けている。
美希「いいよ、おもっいきり出してみなよ!・・・、あっ、ホントにビクビクしている・・・」
そういって美希姉ちゃんの握っている指の間からから精子があふれ出してきた。
美希「あら、もういっちゃったかぁー」
直人「だって美希の握り方が旨いから出ちゃったよ・・・」
美希「なんだあーー・・いっちまったか・・。さっ!、朝ご飯の支度しよ!!」
そういって台所で支度を始めた。やがて味噌汁の臭いがしてくる。
美希「今日は作る時間があるから和食ね!」
直人「日本中のカップルが土曜日の朝は、こんなことしているんだろうね」
美希「多分ね。それって普通の風景じゃん」
・・・
土曜日の朝は、外も静かだ。
カップル達の時間なんだろう。
来月には、冬の気配が漂う北の街である。
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ドローイング793. 小説:小樽の翠701. 男感覚・女感覚

2023年10月02日 | field work

 翠は、今日は夜勤だ。深夜に翠のナースへ晃子さんとコウさんが深夜のおやつタイムにやってくる。
・・・
晃子「童貞だった服部君って、下手じゃない?」
コウさん「もちろんド下手よ。だってさあ救急外来希望じゃん。だから手がもろエッセンシャルワーカーみたいにごっついの。そんな手で、これが女が随喜の涙を流して喜ぶクリトリスはどこかなぁー・・、なんていいながらいきなり探ってくるじゃん。私、もう痛っ!、だもん。そうすると彼は『あら!、感じるんじゃないの!?』なんて不思議な顔してんのよ」
翠「だってあそこは内蔵の一部なんだから皮膚感覚とは違うよね。その辺が知識と現場のずれかなぁー」
コウさん「だから私はもっと優しく撫でるように触ってねって言うわけ。でも彼には撫でるような感覚がわかんないわけよね」
晃子さんがテーブルの花瓶に生けてあったエノコログサを取って・・・
晃子「猫じゃらしで撫でるような感覚よね。猫じゃらしで訓練させるか?」
翠「あっ、それいい」
そういってコウさんの首をなでなでしている。
コウさん「わっ、ゾクゾクする!。その感覚よねぇー!!
翠「そこが男と女の感覚の違いだよねぇー」
コウさん「で、ねぇー、お腹に子供がいるじゃん。そこを触るときだけは、すっごく優しいの。医者だから心音を感じようとしているのかなぁー。でもその先に指を這わせて割れ目に指を入れると無骨なエッセンシャルワーカーだよん」
晃子「女感覚と男感覚の違いってあるよねぇーーー」
・・・
次第に夜が明けるのが遅くなってくる小樽の街である。
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