(In English) It's the end of Obon in Kyoto. Today is the day when the spirits who came to our place of life return to the heavenly world. Gozan no Okuribi is the sight of spirits gathering from all over the city and returning to the heavens.
(In Japan)
京都のお盆の最後だ。今日は私達の暮らしの場にやってきた精霊達が天上界へ帰る日だ。街全体から精霊達が集まりこぞって天上界へ戻ってゆく姿が五山の送り火だ。しずかに精霊達を見送った。六道詣りで精霊達を私達の暮らしの場に迎え、数日一緒にすごし、そして送り火で天上界へ戻ってゆく姿は、ストーリーがあって興味深い。それこそが日本のお盆の姿でしょう。
さて、今年も撮影したいが今の京都は、五カ所でおこなわれている送り火全てを見ることができない。だから毎年何処で撮影しようか思案するが、やはり京都御所が一番綺麗に見える。昔から御所から一番綺麗に見えるように送り火が配置されたのだから、静かな御所で良いだろう。
静かと言っても暗闇の中に結構人手がいるではないか。それが密にならないのは御所の広さで救われている。三脚を立てられる場所は背後が樹木で人がいない一カ所ぐらいだろう。既に機材をセッティングしている関係者らしき風情の隣に三脚をセッティングした。
送り火が始まると前面に座っていた観客が一斉に立ち上がるではないか。オオッ、これではロックのコンサートかよ!。あわてて立ち上がった人々の隙間に機材を動かす。スマホの光も送り火の一つだろう。そんなわけでタイムラプス機能で撮影するのはあきらめた。
今回は三脚が使えた。こんな小さな三脚でも結構撮れそうだ。となりのニコンの映像機材で撮影している画面を見ていたら、なんと送り火の準備をしている山腹まで写されている。さっすがニコンの500mmの威力だ。こちらは精々300mmまでの小さな機材。
まあ撮影出来たので、今年のお盆の撮影もこれでお終いである。
(2023年8月16日記)
Fieldwork829.精霊達が天上界へ帰る・五山送り火 4K
京都市・京都御所
SONYα6600.E18-135mm/F3.5-5.6